教育と社会を考える

アクセスカウンタ

zoom RSS 総合学習の調査から思う

<<   作成日時 : 2005/06/18 23:07   >>

ブログ気持玉 0 / トラックバック 0 / コメント 0

 今日の各新聞で文部科学省の調査で、総合的な学習について、小学校の先生は積極的に評価し、存続すべきとしている者が多いのに対して、中学校の教師は否定的な評価をして、やめるべきだというのが、6割弱を占めたと報道している。中山文相は、昨年公表されたPISAの成績がよくなかったことを受けて、これまでの「ゆとり」路線の修正をするような発言をし、その延長上に今回の調査が行われたのかはわからないが、なんとなくそれにそうような結果がでて、軌道修正の根拠にするのだろうかと思われる。
 しかし、小学校で肯定的であり、中学校で否定的であるというのは、当たり前のことであり、なんら驚く結果ではない。
 小学校で総合的学習をやることは、少なくとも教師がそれなりの準備とやる気を起こせば、それほど難しい課題ではなく、大きな成果をあげるかどうかは別として、前向きになりやすい環境にある。まず、小学校は全科担任制であり、その担任が総合学習も主に扱うことはごく自然のことであろう。しかし、中学校では、誰が担当するのだろうか。中学校の学習指導要領をみても、担当者については特に規定はなく、教科担任制である中学校では、教科の枠を超えた総合学習がやりにくいことは当然である。もともと、教科担任制の中等学校に、何も準備をせずに、また、教員への特別な支援や協力システムを保障せずに、このような学習がうまくいくはずがない。
 第二に、小学校には受験がなく、進学のことをまったく考慮せずに、授業内容を決めることができる。中学受験する生徒がいるが、それはあくまでも「勝手に」うけるだけであって、学校側は責任をもたないのだから、気にする必要はない。しかし、中学校や高校では、受験が極めて大きな課題となっなっていることは、少子化時代でも基本的には変わりは無い。そうすると、受験に結びつかない総合学習などに大きなエネルギーを割くことができないのは自明である。もし、高校入試や大学入試に、総合学習の「成績」が重視されるようになったら、中学や高校での取り組みも変わるのかも知れない。
 しかし、自分で調べる学習、教科にとらわれない、より広範囲な領域を含む学習、そして、調査や思考を重視する教育は、実は先進国ではたいていの国で行われつつある。オランダでは、中等学校(ただし、大学進学用と、高等専門学校への進学のために、設置されている中等学校の場合)の後半では、自ら課題を設定し、調査して考察するという授業が導入され、非常に重視されている。オランダでは、大学入試制度などは存在せず、高校の卒業試験を合格して、卒業することができれば、大学への進学が可能になるので、このような学習形態が可能になるわけである。
 だから、日本でも、中学と高校、高校とと大学の「接続関係」を再構築することを考えつつ、実施しなければ、中学や高校で、成功するのは、もともと難しいといえるのである。

テーマ

関連テーマ 一覧


月別リンク

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!
ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。
→ログインへ

トラックバック(0件)

タイトル (本文) ブログ名/日時

トラックバック用URL help


自分のブログにトラックバック記事作成(会員用) help

タイトル
本 文

コメント(0件)

内 容 ニックネーム/日時

コメントする help

ニックネーム
本 文
総合学習の調査から思う 教育と社会を考える/BIGLOBEウェブリブログ
文字サイズ:       閉じる