教育と社会を考える

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zoom RSS いじめの境界?

<<   作成日時 : 2005/07/06 22:18   >>

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授業に関連して、いじめについて学生の疑問が出された。意見を求められたので、求めに応じて少し考えてみた。私の授業は掲示板に学生が書き込むことになっているのでそちらには元の文章があるが、ここでは要約及び少し書き直して、整理してみた。
いじめの判断をどう行うのかという問題に関連している。
ある高校の部活で、一方は「ホースで水をかけあったりして、遊んでいた」のだが、一人は「自分が一方的にかけられ、しかもバケツでかけられた」と感じ、また、一方は、「単にその人が話さなくなっただけ」だと思っているのに、当人は「シカトされ無視された」と思い、教師に訴えたところ、一方の生徒たちは、部活の大会出場禁止、無期停学処分となり、いじめられたと訴えた生徒は転校した。しかし、まわりの生徒たちはいじめはなかったと思っている者が多い。
この話を紹介した学生は、当事者ではなく、いじめたとして処分された生徒の友人である。大学に入学してからも、この点についての議論をしたそうで、意見は分かれたというのである。つまり、いじめと考える者と、そう考えない者とに。
もちろん、これだけではわからない。本当にいつも、「お互いにホースでかけあった」だけなのか、あるいは、バケツでかけたこともあったのか、また、当該生徒になんとなく多くかけていたというようなことがあったのかないのか。
無視ということについても、それまでは積極的に話しかけていたのに、あるとき、意図的ではないにせよ、話しかけなくなるような事態があったとしたら、無視されたと感じる可能性もある。そこらの微妙なことはわからないので、なんともいえないが、むしろ、ここで感じる疑問は、無期停学とか、試合の禁止というような処分がどのようなプロセスでなされたのか、という点である。
日本の学校の生徒の処分は、ほとんどが、パターナリズム的な性格をもっている。もちろん、手続的な厳格さは、ほとんど問題となっていないような気がする。つまり、処分される側に、弁護する人がきちんとついて、事実関係が吟味されるようなことは、まずないといえるだろう。また、もうひとつ気になるのは、処分ということが、そのことによって教育環境を回復したり、改善するために行われるのではなく、問題が起きたが、責任者はやるべきことをやったという証として行われることが多いという点である。セクハラに対する処分などにそれを強く感じる。
いじめ問題ではもっとも大切なことは、いじめをなくし、当事者間の和解を実現させることであろう。それを実現すれば、処分などしなくても、教育環境は格段に改善される。むしろ、安易な処分ほど教育環境を悪化させることはない。
この場合、処分された側は、いじめたという認識はないわけだから、処分されたことによって、反省などしないと思われる。そして、言われたことが事実であるとすれば、確かに無期停学処分をするような悪質ないじめとは思われない。
私も教員であるから、自ら律する必要があると思っている。

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内 容 ニックネーム/日時
大人と同等の腕力のある生徒たちを、
圧倒的に数の少ない教師だけで、統治
できるわけない現実。警察の力を借りない
事がいいとする無責任な美意識。

興味のない知識、なんの役にも立たない知識。
それを詰め込まれるストレス。
精神が凶悪化しやすい教室という環境。

「いじめ」は起こるべきして起こっている。
同じ環境に置かれたら、大人だっていじめをする。
http://www6.ocn.ne.jp/~buraiha/
http://www.bungeisha.co.jp/search/detail.php?bid=21830

映画なら、岩井俊二監督作品
『リリイ・シュシュのすべて』をおすすめします。
観ていて、とてもつらい映画ですが、観てほしいです。

最後に、いま現在の僕の意見です。
なんで、政治家たちは、このひどい環境を変えないのか?
それは、選挙権のない子どもが自殺しようが、
知ったことじゃないから。
すぎもと
2005/09/27 12:24

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