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zoom RSS 「構造改革の必要性。」について

<<   作成日時 : 2005/08/20 23:54   >>

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構造改革の必要性。」について
 構造改革・民営化がお題目のように唱えられている気がするが、この種の議論にはかなりの疑問が残る。もちろん、公務員のあり方に大きな問題があることは事実である。そして、民間にまかせた方がいい分野があることも事実である。
 しかし、官は放漫経営だから、民間の方が効率的であるという見方があるが、必ずそうなるとも言えない。また「民間にできるものは民間に」というのも、かなりの面で「イデオロギー」であろう。「民間にできる」といっても、程度の問題がある。全国的なサービスが維持されるかどうかについて、「することになっている」、事実国鉄がJR化されて、地方が困ったことはない、などという意見もあるが、地方でかなりの旧国鉄の路線が廃止されていることは、厳然たる事実である。全国的なサービスを維持するために、その部分については法的に決めてあるとか、補助金を出すということになるとすれば、それは「民間にもできる」ということが厳密な意味では成立しないことの証明ではないだろうか。
 欧米で郵便が民営化されてうまくいっている、と言われているが、これも必ずしもそうではない。私は民営化される前と後、2度オランダでそれぞれ1年と半年住んだことがあるが、民営化された郵便局の郵便配達の問題について、かなり頭にきたことがあった。民営化されて経営効率を重視するために、サービスセンターが全国で一カ所に統合され、配達等のミスの連絡は、中央センターに電話をする以外に認められなくなった。しかし、センターは電話連絡し、コンピューターで管理して各郵便局に連絡するために、連絡が徹底せず、郵便物の受け取りに大きな支障があった。民営化される前には、かなりの郵便物の処理をしたが、一度もトラブルはなかった。効率重視のための弊害はけっこう見られるのである。
 民間にすれば欠点がないかのような言い方をする人が多いが、民間なら倒産してしまうことがある。倒産したらどうなるのか。水道の民営化ではそうした事態がけっこう起きている。民間は競争があるからサービスの向上になるといっても、談合などをやっているのも、民間企業ではないのか。
 つまり、民営化=効率的=サービスの向上などという図式は、絶対的なものではない。
 明らかに公務員の方が制度的な運用がきちんとなされればいい場合もある。例えば公務員の上級を選挙で選ぶことなどである。もちろん、選挙だって、汚職があるから、万能ではないが、アメリカではかなりの公務員を選挙で選ぶから、住民の方を向いたサービスをさせる上で有利な面がある。民間にはそうしたことは難しい。
 要は、どのような分野は、「経営的」ではなく、「公的な分野」として、住民全体に責任を負った形でサービス事業を行うのが適切なのか、どんな分野を民間にまかせて、公的機関がかかわらない方がいいのか、丁寧な議論が必要なのである。

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「「構造改革の必要性。」について」について 貴方様の仰る意味はご尤もでございます。ある意味では地方の切捨てにも成り変えない危険性がはらんでいます。地方の切捨ては環境破壊に繋がります。之がやがては都市部に住む我々にも影響を受けるでしょう。 ...続きを見る
翔龍
2005/08/21 02:05

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