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zoom RSS 大学の学費の負担者は?

<<   作成日時 : 2005/10/05 21:34   >>

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 世の中には首を傾げるような研究がたまに(?)見られるが、10月3日朝日新聞に紹介されている「大学までの教育費「子が返すべきだ」母31%、父17%」という東大社会科学研究所の研究もなんのためにやっているのか、理解しがたい研究だ。研究の結果によると、高学歴の父親ほど、大学までの学費は親が負担するのが当然と考え、学歴の低い母親ほど、子どもは自分にかかる学費はローンなどを利用して子ども自身が返還すべきであると考えているのだそうだ。
 高学歴ほど経済力があると通常は考えられるから、余裕があるから出す、低学歴はその逆だから出したいけど出せない、だからローンに、という意識になるとは、特に調べなくても当然のことだろう。
 朝日の紹介によると、女性の方が、家計簿とにらめっこをしているから厳しいのではないかというのだが、それは単なる推測であって、調査された女性のうちどれだけが家計簿をつけているのかを調べたわけでもなさそうだ。
 こういう研究からいかなる指針なり、方向が見えて来るのだろうか。
 日本ではあまりないらしいが、大学レベルの学費について、親は子どものために出す義務があるのかどうかが裁判で争われることが欧米ではたまにある。義務教育については、通常「無償」が規定されているからそういう問題はあまり起きないし、中等学校レベルではあまり高い学費がとられることもないし、その年齢の生徒では学費を自分で出す能力は通常ないから、また、そうした争いになることはまずない。しかし、大学となると進学する人も多数ではないし、また学費も高い場合が多い。そういう中で、親としてはだしたくない人たちもいる。多くの人は無理をしてでも出すのだろうし、また、まったく出せない経済状況であれば、子どもの方も請求はしないだろう。だから、それほど多くはないが、親が出せる経済力があるのに、強い意思で出さない、子どもは当然経済力があるのだから出してくれたっていいではないか、と考える、そういう場合に、訴訟になるわけだ。日本では、通常大学生の前半は成人ではない。しかし、世界の大勢は大学生は成人だから、成人に親が学費を出す必要はないという感覚は、感覚自体としては自然であり、従って、そう実行する人がいても不思議ではない。こういう場合に、親に負担義務はあるのだろうか、そういう問題に食い込むような研究でもなさそうだ。
 何故親は子どもの大学の学費を出すのだろうか。教育に熱心なのは、自分が年老いたときに、子どもに養ってもらうための布石なのだ、などという研究が前はよくあった。高齢者福祉のあり方や結婚してからの親子関係のあり方などの変化も、学費の問題にはおそらく関わっているのだろう。

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