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zoom RSS 大学の退学対策

<<   作成日時 : 2005/10/18 22:51   >>

なるほど(納得、参考になった、ヘー) ブログ気持玉 1 / トラックバック 0 / コメント 6

 17日の朝日新聞に大学が退学を防ぐための学生相談・対策に乗りだしているという記事が掲載されている。今日ラジオを聞いていると、教授と学生が「交換日記」をするようになっている大学もあるのだとか。トーク番組だったのだが、最初その話が出たときには、出演者もいかがわしいニュースがまた出てきたのか、というように感じたようだが、実はそうではなく、退学を防ぐための小学校的やり方のようだ。もちろん、これは笑い事ではない。確かに近年急速に退学や休学が増えていて、退学で目立つのが、経済的理由だ。つまり、授業料を払えなくなって、退学したり、あるいは除籍になったりする。「小さな政府」は、やはり、弱い者を直撃しているように思う。国立はまた違う状況なのかも知れないが、私学では端的だ。
 私の学部では、かなり勉強をまじめにやろうとしている学生が多いので、このことが目立つ。
 しかし、昨年から私が気づいただけなのかも知れないが、一度も学校にくることなく、来られなくなってしまう学生が目立つのだ。もちろん、まったく大学に来ないわけではなく、入学式に来て、授業が始まる前のオリエンテーション期間にとても自分には通えないというようになってしまう例が、もちろん少ないがあるのだ。
 もちろん、そういう学生が不本意入学だったのかどうかはわからないが、形式的には第一志望という場合もある。
 こういう姿をみると、やはり、日本の教育が、自発的に何かをやり、自覚してある選択をするという「人生選択」の機会を実質的に行使することなく成長してしまうことが少なくないのではないかと感じざるをえない。
 先日「教育を受ける権利」を考える授業で、やはり、いままで教育は「義務」として受けてきたという実感がほとんどの学生の受け取りであることがわかった。要するに、まわりから〜〜することを期待され、それに従って選択をしてきた、つまり、自分の選択ではない選択だ。そうして、自分で決めなければ何も進まない大学にくると、戸惑ってしまうということなのだろう。
 こういう場合にはもちろん親が大学にやってきて、いろいろと相談していくのだが、学生本人と直接話したいと思っても、まずそうすることは不可能の場合が多い。子どもがあまりに消極的なのか、あるいは親があまりに積極的なのか、とにかくそのミスマッチが解決されない限り、問題は解決されないと感じてしまう。
 子育てのときには、やはり、結局は自分で決めなければならないのだ、ということを、実際に決めさせながら、決められる力を身につけさせることが不可欠だと思う。

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コメント(6件)

内 容 ニックネーム/日時
今の学生は、昔と比べ、学費は高い、生活費も高い、交際費も高い、

かといって、親の給与は上がってきていない。

親も学生も大変ですね。
バブルのころが、学生時代だから、なおさら思います。

自分で、選択する、、、なかなか難しいですよね。
結局、それは、自分で責任をとるという意味ですね。

社会人になっても、自分で選択する、という状況のとき、判断不能になったことが私にもあります、

今の若い子達は、どうなんでしょうか??

2005/10/20 18:51
学生だけでなく、社会人も

自分で選択するのは、とても難しいと思うことがあります。

これまで何度となく、判断不能になったことか。

同時に、学費について、本当に親のありがたみを感じます。

確かに、バブルのころ、東京で、1万8000円(4畳半、トイレ共同、風呂なし)の生活を送っていた私は、今の学生は、恵まれてるとばかり思っていましたが、そうではないんですね。


2005/10/20 18:55
コメントありがとうございます。私ももっと前に学生時代でしたが、東京で6000円(変則4畳、トイレ共同、風呂なし、ガスなし、共同水道)という下宿でした。しかも、目の前がうどん屋さんで深夜までエアコンで熱風を送られ、とんでもない環境でしたが、大学へ1分という距離が救いでしたね。でも、ほとんどみんなそうだったからひどいとも思ってませんでしたが。全般的に今の方が恵まれていると思いますが、やはり授業の高さは異常だと思います。受け取る側でもあり、また、払う側でもあるので、両面から感じます。
wakei
2005/10/20 22:10
大学の退学者を減らすには?とゆう問題に対して、解決策を考えるとゆう授業があり、質問があります。統計的に、どんな理由で大学を退学しているのですか?詳しく教えていただけませんか?
大学3年生
2006/01/13 17:06
すみませんが、そういう統計は見たことがありません。だいたい、大学での退学者などのほとんどは「一身上の都合」ですから、表面を見てもわかりませんし、また、実際に退学する学生に接して理由を一応聞く機会があるのは、ごく限られた人だけですから、正確な理由についてはわかりません。ただ、授業料未納というのは、明確にでますので、増えていることはわかります。
wakei
2006/01/15 21:25
理系の大学院生です。僕も今になって退学・休学を考えており、すでに実行しようとしていますので(休学の予定)、wakeiさんの書かれたことがよくわかりました。特に僕は「自発的に何かをやり、自覚してある選択をするという『人生選択』の機会を実質的に行使することなく成長してしまうことが少なくないのではないか」以降が非常に共感できました。

僕は中学受験でいわゆる中高一貫の進学校に入学し、東大京大だけを目標として青春を送りました。その結果、東大京大はだめだったのですが旧帝大に入ることができ、それ自体は悪くなかったと思います。

ただ今になって思うのは、中学高校時代にもっと経験したり考えておくべきことがあったのではないかということです。wakeiさんの指摘された「結局は自分で決めなければならないこと」も、その一つだと思います。

休学後の大体のプランはできています。これからそれを具体的な行動に移していこうと思っているところです。さしあたっては、大学3年次の編入学を考えています。これからは「自分で決めること」を十分に認識し、責任をもって判断・実行していく努力をしようと思っています。
龍規
2006/02/22 19:20

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