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zoom RSS オランダの社会と文化 日本と比較しながら(番外)

<<   作成日時 : 2006/05/31 22:16   >>

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5月30日の朝日新聞に、オランダの進路選択に関する記事が掲載されている。「大きくなったら何になる?」という題で、「12歳の選択迫るオランダ」という副題がついている。どうやら、日本の若者の選択は、近い将来の選択を迫られているわけではないので、「夢」が前面に出ているのだが、オランダでは12歳で選択しなければならないので、現実的だというようなことをいいたいのかも知れない。
オランダでは確かに12歳、日本でいうと小学校6年生から中学になるときに、3つのコースのいずれかを選択しなければならない。そのコースは直接その上級学校や職業選択にも関わってくるので、かなり負担となるかも知れない。しかし、オランダの特徴はやり直しが可能なことであること、受験によって選抜されるのではなく、本人の意思によって決めることができる点で、「選択迫る」といっても、日本とはかなり様相が異なる。私の友人のオランダ人は、進学率がまだ1桁だった時代のライデン大学の学生だったが、中学はもっとも低いレベルの学校だった。小学校時代は勉強などほとんどしなかったので、レベルの低い学校にいったが、その学校で勉強の面白さを知って、次々の上級の学校に移って(しかし、その場合には余計な年数がかかることになる)とうとう大学まで進学したのだった。
朝日新聞では、大学進学準備(6年)、上級一般(5年)、職業訓練(4年)となっているが、職業訓練の学校は昔の中級一般と言われた学校を90年代に統合したので、全面的に職業訓練的な学校なわけではない。
多くのヨーロッパの学校は「統一学校運動」という学校を複線から単線に移行させる改革をやって、小学校段階が統一され、その後前期中等学校の統一に進んだのだが、オランダはそれをせず、12歳での選択を温存させたわけだ。しかし、近年、12、13歳レベルの教育内容を同一のものにしようという政策が進められており、同一化は少しずつ進んではいる。しかし、もともと学力レベルの違う生徒たちが通っている学校であるから、カリキュラムをそろえたからといって、同じ教育水準が保証されているわけではないだろう。 また、オランダでは12歳だが、国全体とはいえないが、ドイツは10歳という州もある。ドイツに滞在していたときに、小学校とレベルが低いとされる中等学校の前期課程が一緒になった学校を訪問したのだが、(レベルの高いとされる中等学校に進学した者は、少し離れた都会の学校に通うことになる。)やはり、かなり劣等感にとらわれた感じの生徒が多く、また、授業の内容も低いものだったし、授業方法も定型的なものだった。
その一方で、スカンジナビア3国のように、小学校と中学校をまったくひとつの学校にしてしまい、その間選択はおろか、試験までやらなくしているところもある。そして、北欧の方が学力が高いことが、最近特に注目されているわけだ。
このように、統一的な学校から、どの段階で、何を基準にして分岐させていくか、は難しい問題だ。

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