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zoom RSS オランダの社会と文化 日本と比較しながら(17) 道路1

<<   作成日時 : 2006/06/24 09:33   >>

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自転車道

水と緑がこのように豊富にあるが、それをぬって人々が移動する「道路」もまたとても快適にできている。私が経験した限り、オランダの道路が最も合理的かつ使いやすくできている。更に安全に配慮されている。二00二年の半年、ライデンの南西部の比較的移民が多い地域に住んでいた。ちょっと歩くと、広い自動車道に出るのだが、その道路は、一番端が運河で、三メートほどの間の草や灌木の地帯を挟んで歩道、更にまたまた3メートルほど間があって、自転車道、そして2車線の車道になっている。当然更に反対側には同様の構造で車道、自転車道、歩道、運河がある。実にゆったりしているのだ。歩道は2メートル、自転車道は1メートルくらいの幅がある。
 オランダの道路には旧市街地以外ではほとんど自転車道がきちんと分かれて設置されている。しかし、1955年のオランダのビデオを見ると、自転車道路はまだ未整備で、自転車と車の衝突などの事故がたくさん起こったという。当時年間の交通事故の死者が1500人を超えた。現在の日本の人口比でみると約3万人になる。現在の日本の交通事故死は1万人を下回っているから、その多さが伺える。こうした事情を改善するために道路整備のための組織が置かれ、道路の整備が実行されてきた。50年代にはスクーターがたくさん走っているが、その後自転車道路の整備によって、少なくなったのだろう。


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 オランダは環境問題の取り組みを国をあげて行っているが、自転車利用の促進は重要な政策となっている。自転車道の整備だけではなく、自動車やガソリンに高い税金をかけて、できるだけ自動車ではなく自転車に乗るように誘導しているわけである。平坦な国土が自転車利用を便利なものにしているが、自転車道の整備によって安全で快適な利用が可能になっており、それが健康のためにも良いし、環境にもやさしい効果をもたらしている。自転車の利用は本当に多く、高齢者もたくさんの人が自転車で買い物に出かけている。
 しかし1992年にはほとんど見ることがなかった原付が2002年にはかなり若者の間に普及しており、自転車道を走っているのをみてオランダの変化を感じた。しかも原付の多くがヤマハやホンダだったので複雑な気持ちになった。

信号

道路を使いやすく安全にしている点で信号も見逃すことができない。信号は基本的に国際的に統一されているが、それでも微妙に国によって異なる点がある。例えば信号の位置と「黄色」だ。日本では、黄色は注意であり、原則として信号の手前で黄色になれば、「止まれ」、止まれない状態で黄色になったら、「急いで」という意味と解釈されている。ところが、私の運転経験では、オーストリアでは黄色は「止まれ」の意味のようで、黄色で急いで通りすぎようとする車はほとんどなかった。また、黄色が出てくる順番も違っていて、多くは、青→黄色→赤だが、赤から青に変わる前にも黄色になる国もある。信号の位置も
日本のように交差点の前にある国と、交差点の手前、つまり車の目の前にある国がある。
オランダは色の変化は日本と同じだが、位置が異なり、交差点の前にある。少なくとも安全という点ではオランダ方式の方がよい。日本では多くの人が経験しているだろうが、自分の信号が赤のときに、横の信号を見ていて、青が黄色になると、動き出すようなことがあるが、信号が手前にあると自分の信号しか見えないので、早めに動きだすようなことはできない。自分の信号が青になるのをひたすら待つだけだ。一見不合理であるように見えても、安全性という点では優れていると思う。
 更に日本と異なるのは車、自転車、歩行者、そして直進、右折、左折が実に細かく別々に指示されることである。自転車や歩行者は多くがスクランブル方式なので一斉に動くが、車は、直進・右折・左折が別々に表示されることが多い。日本では右折するときに、直進車がないことを確認して素早く発進しなければならないことが多く、サンキュー事故などという右折絡みの事故が多いが、私がオランダで運転した経験ではこのような信号方式に出会ったことはない。
 この方式の利点はとにかく安全であるというだろう。ただし、きめ細かく変わっていくために、自分の信号が青になるまで、非常に長い時間がかかり、青の時間が短いという難点がある。歩行者の信号はほとんど押しボタン式で、人権国家である割には、日本のように聴覚障害者のための音声が流れるのは、見たことがない。全く異なる方式で私が気づいていないだけかも知れないし、一般にヨーロッパでは音に対する社会的規制が強いのでやりにくいのかも知れない。
 徐々にサークル交差点が出てきたいるのも注目される。
 サークルというのは、日本にはないので、わからない人が多いと思うが、イギリスには非常に多い方式で、交差点が円状になっており、イギリスのように左側通行の場合は時計回り、右側通行の大陸系では時計の反対周りで順次サークル内に乗り入れ、出たいところで出て行く方式だ。国によってルールが微妙に違うようだが、サークル内にいる車が優先で、いないときに入る、遠くの出口で抜ける車は内側に入り、出口で出る場合に外側により、出る場合には必ず方向指示器で合図する。2002年にオランダで私が車を運転していたときには、まだ新しい方式だったようで、オランダ人でも間違えている人が少なくなかったように思う。

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資料がいま手元にないので、オランダではなくイギリスの方式を紹介しているホームページがあったので、それを借用させてもらった。 http://rapeter.dip.jp/rapeter/uk2/3t6.html

この方式は様々な利点がある。信号にはかなりの設置費用と維持費用がかかるが、これは維持費用がほとんどかからない。また、慣れないと危険だが、習熟すれば信号待ちもなく車の流れがスムーズになる。ただ、日本のように狭いスペースに設置するのは難しいから、市街地には設置は難しいだろう。

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