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zoom RSS オランダの社会と文化 日本と比較しながら(12) 麻薬政策1

<<   作成日時 : 2006/06/09 22:17   >>

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 私はオランダに留学すべく準備をしていた1991年、週刊ポスト(1月25日号)をみて、目が釘付けになった。巻頭グラビア特集で、「国家が許す麻薬配布と大麻店頭販売の実態」と題して、5ページにわたってカラー写真と簡単な説明が掲載されていた。オランダの教育制度の研究を進めていたから、オランダが麻薬の解禁国であることは知っていたが、さすがに「国家が麻薬配布」をしていることは知らなかった。(以下の引用及び写真はすべて「週刊ポスト1991.1.25より)
 ポストの説明を見よう。

 毎日、使用済みの注射器を回収し、新しい注射器と麻薬、コンドームを配布して回る市当局のバスを、その配布する麻薬の名前から『メタドンバス』と人々は呼んでいる。
 「今はずいぶん良くなったんだ」
 バスのスタッフはこういった。
 「7〜8年前はジャンキーの数も多くて、ひどい時は1日1000人もさばいたんだ。ろくに話もできない中毒患者ばかりをだ。」

次の写真はそのメタドンバスこと麻薬バスである。もっともこの麻薬バスを運行しているのは市当局で、すべての市が行っているわけではなく、大都市に限られている。

画像



 記事によれば、登録された人に毎日メタドンが配布されるが、医者が処方するために一人一人管理され、量が減らされていくために、中毒者が僅かではあるが減っていることは確かだという。バスの運行は1980年から、注射器の配布は85年からという。
 次の写真はコーヒーショップで麻薬を吸う若者である。オランダの観光ガイドには必ず記述があるが、オランダのコーヒーショップは、喫茶店ではなく、大麻等の麻薬を吸う場所であって、大麻の栽培や販売も行っている。

画像



 オランダがかなり独特なシステムをもっていることは知っていたが、オランダを研究することは、常識的な発想はすべて捨てなければならないと肝に銘じることにした。
 日本の麻薬汚染が進むにつれて、オランダの麻薬政策も注目を浴びる度合いが強まっている。オランダは先進国で、唯一、一部の麻薬を合法化している国家である。テレビでも、よく取り上げられる。しかし、安楽死以上に周辺国家からの批判が強い。ヨーロッパ連合議会では、頻繁にオランダの麻薬政策についての議論が闘わされているのである。確かに、非合法の周辺の国家としてみれば、オランダに国境なしで自由に入れるのだから、オランダから麻薬をもってくることが簡単にできるわけで、迷惑な話には違いない。しかし、オランダはそうした非難に一歩も引く気はないように思われた。

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