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<<   作成日時 : 2006/08/22 18:04   >>

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 オランダの農業

 オランダの農業について少し紹介しよう。もっとも、私は農業には非常に疎く専門家ではもちろんないので、かなり印象風であることをお断りしておく。
 オランダの農業の紹介の文章に共通していることは、オランダ農業が極めて工業的であることだ。つまり自然の営みを人為的に操作して農作物を作るというイメージからはほど遠く、農作物が作られる環境そのものを人為的に作り出して、コントロールされた中で作物を生産する感じなのである。
 オランダ農業は園芸と酪農が有名だが、むしろ普通の野菜等を作る農業も工業的な色彩が強いのだ。オランダで「畑」はほとんどが花畑である。もっとも南部のリンブルフなどでは違うようだが。私はオランダで日本のような畑で野菜を栽培しているのを見たことがない。皆無ではないだろうが、ほとんどないことは確かだ。しかしもちろん野菜は生産している。その秘密は1992年に滞在していたときに見たテレビ番組が教えてくれた。100%そうした方式で野菜が作られているわけではないだろうが、次第にそうなりつつあることは確かなようだ。日本でも徐々に取り入れられている。
 つまり、温室でのトマト水耕栽培である。温室は光や温度がコンピュータ管理され、水路が温室中をめぐっていてそこに栄養が流し込まれている。水路にそってトマトの木が並び、水路と水路の間にはレールとベルトコンベアが敷かれている。収穫のときにはレールの上を車のついた椅子にのって人が収穫し、ベルトコンベアにどんどん落としていく。トマトはベルトコンベアから下の分別上に運ばれ、ベルトコンベアを運ばれていく中で大きさによって選別され、どんどん箱詰めされて出荷体制にまでいく。
 実に合理的なやり方であり、まるでトマト生産工場という感じだった。光と温度がコンピュータ管理されているから、不作などはないし、水耕で温室なので農薬を使う必要がない。畑での野菜栽培はほとんど見ないが、野菜や花を栽培している温室はオランダ中いたるところで見ることができる。
 このトマト工場はオランダ農業の性格を端的に表しているのだ。つまり、農薬等の有害物質の使用についてはかなり厳しい基準が設定されており、ゆくゆくは禁止されるのかも知れない。そして、生産管理が合理的に行われ、不作やとれ過ぎなどは起きない。もちろんそのためには常に市場調査が行われて、必要な農作物を生産するようになっていくようだ。
 オランダは農業人口は非常に少ないが、農業はとても重視されていることは、オランダを歩けばすぐにわかる。それは広大な牧草地がオランダ中に広がって、これがオランダ酪農を支えているし、また、5月頃はチューリップ畑が広がって本当に美しい。園芸、特にチューリップがオランダの最も強い輸出品目であることは御存知だろう。
 そして、農業重視を非常によく表しているのが、かなり長い間オランダは外国から農業研修を受けいれていることだ。実は私がほそぼそとオランダ語の勉強をしているときに習っていた日本人のオランダ語の先生は、この農業実習に行く人たちに主にオランダ語を教えており、オランダの農業団体との連絡等もしていた。
 オランダにはいろいろな国から農業研修生がやってくるそうだ。日本人もかなりたくさんの人たちがオランダで農業を学んでいるはずだ。もちろん、いろいろな組織が関わっているが、研修生たちは基本的にオランダの農家にホームステイして学ぶ。
 日本の農業はどうだろうか。
 私の住んでいるところや職場の周辺はこの20年間、どんどん畑や水田が減少してきている。その傾向はまだまだとまらない。食料を自分の国で作ることは当たり前のことで、オランダは決して日本よりも農業に適した自然条件ではないが、オランダの方が農業に勢いがある気がする。

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