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zoom RSS オランダの社会と文化 日本と比較しながら(33)

<<   作成日時 : 2006/08/03 21:36   >>

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小学校で学ぶ教科は日本とそれほど違いはない。道徳という時間はなく、公立学校ではその代わり「宗教」という時間がある。宗派学校なら当然宗派の宗教教育が行われる。「宗教」という授業は特定の宗派に偏らない宗教的内容を教えることになっているが、キリスト教中心であることは仕方ないところだろう。巡回の教師が週一度やってきて教えるが、娘のいうところでは、絵を描くことが多かったようだ。オランダはヨーロッパの中でも世俗化の進んでいる国で、だからこそ安楽死や同性婚の容認などが可能になったわけで、率学校では宗教教育は消極的である。宗派教育はやらないことになっているが、実際には習慣的に行事として残っている場合があり、アウデンホフ小学校で例年2月に行われていたカーニバルが突然中止となり、教師たちの劇に変更になったことがあった。カーニバルはカトリックの行事ではないかと父母からクレームがつき、学校側がそれを認めた形だ。
 ヨーロッパの学校では「義務教育は無償」という原則が文字通りに実現しており、私たちの場合には学校に支払う教育費はなかった。オランダでは私立の学校でも同じだ。教科書はもちろん、鉛筆やノート、遠足代なども公費で支出される。オランダは面積も人口も日本の10分の1のサイズだから、教科書などは部数が少なくコストが非常に高い。だから日本のりっぱな教科書に比較するととても薄く粗末な感じだ。
 算数は日本よりも1年くらいやさしいが、英語は日本の5年生から学ぶ。オランダ人は非英語国民として最も英語力があるとされているが、小学校の先生ならみんなきちんと英語で会話をすることができるから、自然に子どもたちも英語力がついていく。もっともオランダ人は子どもたちでも英語で話せる場合が多いが、大きな理由はテレビで、ドイツやフランスと比較して経済規模の小さいオランダは、海外のドラマなどをすべて字幕で放映するので、子どもたちも英語でテレビを見ることが多い。ディズニーアニメは最も人気のあるテレビ番組だから、自然に英語が身についていくのだ。それから教室に外国人が多いことも外国語習得に都合がよい。
 学校選択の親の基準で中学進学が重視されているから、勉強が厳しいということではない。もちろん、しっかり勉強すべきことはさせてほしいという期待はあるだろうが、もちろん塾に通ったり、家庭学習をたくさんさせたりすることはほとんどなく、むしろ小学校の間はしっかり遊ぶことが大切だという感覚が支配的だと言われている。娘たちもほんとうによく遊んだ。8月からのオランダ生活ですぐに近所の子どもたちと仲良くなったから、夏の長い日照時間いっぱいに外でボール遊びをやっていた。前に掲げた通りの写真を見れると通りいっぱいに車が駐車している。オランダでは車道から住宅用の路地に入ってくるとそこに駐車するのが一般的だ。集合住宅にはたいてい十分な駐車スペースが確保されている。そうした車のわきでボール遊びをするわけだから、当然車にぶつかることも多いし、車を傷つけることもある。車のミラーを壊して謝りに行ったことがあるが、保険をかけてあるのでほとんど気にしないそうだ。もっともすべてのオランダ人がそうした寛容を示すかどうかはわからないが。

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