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zoom RSS オランダの社会と文化 日本と比較しながら(34)

<<   作成日時 : 2006/08/04 22:24   >>

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 校外学習はたぶん日本よりも盛んなのではないだろうか。クラス全員で特別の場所に学習に行ったりするだけではなく、放課後に市の図書館や博物館で宿題をすることもある。図書館に行くと小学生が調べ物をしている姿をよく見かけた。
 全体の校外学習では、羊の毛を刈る時期にポルダーにでかけて実際に毛を刈ったり、またチーズ工場に行った。

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 日本ではこうした校外学習や遠足は特別に費用を徴収されるが、オランダではすべて公費で支出される。
 最近では徐々に増えてきたとはいえ、まだまだ日本ではあまり行われていない授業に「着衣水泳」がある。着衣のまま泳ぐ練習だ。次女が1年間体育が水泳だったので、着衣水泳が2度あった。前に書いたように、オランダでは体育の授業は担任の教師ではなく、市の体育施設に所属するスポーツ指導員が行う。プールは温水で一年中使用可能であり、当然市民も使うので大人用に設計されている。日本のように競泳用のスタイルではなく、泳いだり、遊んだり、飛び込んだりと、いろいろな用途に使用できるように、長方形の部分に飛び込み用の深い部分がL字型のようについている。全体として深さが2メートルくらいあり、飛び込み用の部分はもっと深い。もちろん小学生は立てないから、日本のスイミングスクールのように背がたつように木の台を置く。だから危険はない。
 指導員は子どもたちを一緒に同じことをさせるのではなく、常にいくつかのグループにわけて遊んだり、泳ぎを覚えたりさせ、そのひとつとして毎回3名程度を指名して着衣水泳を指導するわけだ。もちろん、着衣水泳は服が濡れてしまうから、数日前に生徒に着衣水泳の順番であることを告げるお知らせが配布され、服を一式余分に持ってくるように指示がある。娘はこれをとても嫌がっていて、当日まで不安な様子だったが、実際にはとても気に入って、もっともっとやりたいと言っていた。私は経験がないのだがとても面白いそうだ。

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 オランダでは着衣水泳はとても実際上の必要性があるために、簡単なテストがある。オランダはよく知られているように運河の国で至るところ運河だらけだ。そして、運河をのんびりと航行するのがオランダ人の普通の家族の娯楽である。オランダの裕福な人たちの家は直接運河に接して家からボートで出かけることができるほどだ。しかし、ほとんどの人は車の駐車場のような感覚で、ボート置き場を借りていて、そこまで車で行って、初夏から初秋にかけて一日をボートのドライブで楽しむ。高速道路にサービスエリアがあるように、運河にもサービスエリアのような小さな船着場があって、しばし陸の団欒をするのだが、小さな子どもたちは船着場で上手に降りることができず、運河に落ちてしまうことがよくあるのだ。実際娘が誘われて近所の家族のボート遊覧をしたときに、その家の娘が運河に落ちてしまったそうだ。着衣水泳はそうした場合を想定した危機回避力をつけさせるために行われる。実際に運河はそれほど深くないし、汚くて泳げるものではないが、落ちた時に落ち着いて対処できるのもこうした日常的な訓練のおかげだろう。

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