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zoom RSS オランダの社会と文化 日本と比較しながら(46)

<<   作成日時 : 2006/12/05 20:51   >>

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 今日のNHKのクローズアップ現代で、話し手のいない孤独な高齢者の聞き役になる傾聴ボランティアが扱われていた。話し相手のいない人ほど鬱病になりやすく、また、自殺した者の半数近くが話し手がいなかったという統計から危機感をもった船橋市の取り組みが中心だった。もちろん、こうした取り組みはとても大切で、少しでも話し手のない高齢者、あるいは高齢者に限らず人と接することができない人に対して人と接する機会を増やしていくことが必要であるが、オランダを見ると、このひとつ前の段階で高齢者がたくさんの会話の機会をもっている。

 オランダ人は非常に独立心の高い人たちなので、子ども夫婦と同居することは、全くに近いほどなく、どうしても自分で生活できなくなった人たちは施設に入るが、そこは互いの交流がさかんで、話し手がないなどということはない。また、夫婦あるいは独り暮らしをしている高齢者も、自分で生活を切り盛りしているので、毎日の買い物は自分で行う。そうしてスーパーにいってゆっくりと買い物をするのだが、オランダのスーバーマーケットは非常に会話の多い場所なのだ。特に高齢者は時間がたっぷりあるので、買い物も急がない。大体高齢者の買い物に出かける時間はそんなに違わないので、たくさんの友人が集まることになる。そして、オランダのスーパーのレジ係は客と盛んに会話をするのが特徴だ。レジ係が買い物客と会話をしながら仕事をするか、黙々と仕事するかは、国によってずいぶんと違う。個人差よりは文化の差が大きいような気がする。

 日本ではよほどの知り合いでもない限り、買い物でのレジ作業中、係と客が長い会話をすることなどないだろう。短い挨拶などもほとんどしない。日本ではレジ係は「いらっしゃいませ」という挨拶をするので、客は返答しずらいという言葉の問題もある。これはなんとかならないだろうかといつも思うのだが。オランダでは「こんにちは」である。だから、客も「こんにちは」と返すことになる。そこから何かのきっかけで話が弾むことも多々あるわけだ。オランダでは客が列を作って待っていても、そんなに気にすることなく、会話を続けているレジと客は珍しくない。こうした雰囲気だから、道路であった場合、ほとんどの場合挨拶するし、近所親しい間柄だったら、立ち話も珍しくない。
 だから、オランダでは、1カ月誰とも話さない高齢者というのは、ほとんどいないのではないだろうか。

 国民性もあるのだろうが、時間に追われながら生活をしているかどうかということも影響しているに違いない。単に「話し手ボランティア」で解決できる問題ではないと思われる。

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