教育と社会を考える

アクセスカウンタ

zoom RSS 株式会社立大学は無理ではないか

<<   作成日時 : 2007/03/07 21:57   >>

なるほど(納得、参考になった、ヘー) ブログ気持玉 1 / トラックバック 0 / コメント 0

 構造改革特区で設立された株式会社立大学がすべて文部科学省によって、改善を求められたという。株式会社立大学については、以前から懸念があった。日本の「一条校」については、厳しい認可基準があり、基本的に条件の貧弱な学校は存在できない仕組みになっていた。それが構造改革特区制度によって、通常の基準を見たす必要がなく、また、高校以下では学習指導要領の拘束を受けない学校を作ることができるようになった。
 このことは、悪いことではない。これまで多くの人が望んできたが、学習指導要領の拘束から設立が不可能と考えられてきたシュタイナー学校が実現したのは、この制度のおかげである。
 しかし、シュタイナー学校は世界的に認められた個性的な、かつきちんとした学校であるが、株式会社立の学校というのが、教育的な意味を持ちうるのか、極めて疑問だ。もともと、教育という行為はあまり営利的でない。もちろん、ある面に特化した教育施設は利益をあげることは容易だろう。塾のように。
 しかし、一条校のように非常に厳しい条件が課せられた学校では、通常赤字経営となる。だから、私立学校でも補助金が必要で、補助金なしで十分な教育を与えることなどは今は難しい。
 そういう面から見れば、株式会社立の学校というのは、もともと無理があるのであって、だからこそ、学校法人でなければならないことになっていた。
 構造改革特区での個性的な学校の許容というのは、ある面アメリカにおけるチャータースクールの影響があるというのが通常の理解だろう。しかし、チャータースクールと構造改革特区による学校設立は、全く違う面をもっている。それは、チャータースクールは公立学校であり、自治体が5年間だけ公費を出して運営がなされる。5年間たったときに、チャーターに決められた条件が満たされたかどうかが評価され、満たされたと認められれば更に5年間延長され、満たされたと認められなければそこで廃校となる。
 つまり、公立学校なのだ。しかし、日本の構造改革特区による学校は、公費援助などない私立学校である。だから株式会社などを認めているのだろう。
 つまり、もともと十分な教育をすることは、極めて困難な仕組みであり、それでも「大学」と称するものを設立してよいとしたことに、間違いがあったと言わざるをえない。

−−−−−
6校の株式会社立大、すべて改善求める 文科省
2007年03月04日20時27分(朝日新聞)

 株式会社立大学は全校に問題あり――。文部科学省は、設置を認可した大学などの運営状況を調べた06年度の「設置計画履行状況調査」の結果を公表した。6校ある株式会社立大のうち、すでに改善勧告を受けたLEC東京リーガルマインド大(本部・東京)を除く5校すべてに、現状の改善を求める「留意事項」を付けた。

 調査した大学、短大、大学院459校のうち、留意事項が付いたのは34校。株式会社立大学は3年続けて全校に留意事項がつき、今回は「専任教員の勤務状況に問題がある」(4大学)、「教員の組織的な研修を行っていない」(4大学)などと指摘された。

 文科省が「早急な是正を求める」と強く指摘したのは、簿記などの資格予備校を運営する学校法人「大原学園」が設置した大原大学院大(本部・東京)。29人の学生のうち16人が学園の教職員で、うち10人がほとんど授業に出席していなかった。同大が昨年3月にメールで呼びかけた募集に応じたもので、内規にもとづき通常170万円かかる学費を50万円減免したという。同大は「昨年1月に認可されてから募集したが間に合わず、定員を満たしたかった。改善行動の一環で、修了見込みのない10人には退学してもらった」と話している。


テーマ

関連テーマ 一覧


月別リンク

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!
ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。
→ログインへ
気持玉数 : 1
なるほど(納得、参考になった、ヘー)

トラックバック(0件)

タイトル (本文) ブログ名/日時

トラックバック用URL help


自分のブログにトラックバック記事作成(会員用) help

タイトル
本 文

コメント(0件)

内 容 ニックネーム/日時

コメントする help

ニックネーム
本 文
株式会社立大学は無理ではないか 教育と社会を考える/BIGLOBEウェブリブログ
文字サイズ:       閉じる