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zoom RSS 教育実習費の徴収

<<   作成日時 : 2007/06/24 21:28   >>

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 2007年6月24日の毎日新聞に教育実習費に不信感が広がっているという記事が掲載されている。教育実習のときに学生が支払う謝金がいろいろな意味であいまいであることに、学生が不信を訴えているというのだ。その理由は、地域によってばらつきがある、算定根拠があいまいだ、謝金を支払っているのに、別に給食費やコピー費を徴収された、支払わない学生もいる、等々である。
 教育実習はさまざまな面で問題を抱えている。教員免許を取得するためには必要だから必ずやる必要があるし、学校が受け入れてくれなければできない。しかし、教育実習をやった学生が必ずしも教員になるわけではない。受験したが不合格だという場合もあるだろうし、受験しない場合もある。受験しない学生に実習の場を提供しなければならないのかという、学校側の不満はずっと前からのものだ。だから採用試験受験を条件に受け入れる場合もある。最も受けるのは事後だから確実なものではないが。
 教育実習は実際に学級で授業を、正規の教師の代りに行うのだから、学校側としては、うまくやってくれればいいが、実習生の授業がひどければ、授業計画が狂ってしまうことになる。学生だからそんなにうまくできる学生がいるはずがない。だいたいは子どもたちに犠牲を強いることになるわけだ。もちろん、生徒たちにとって年齢の近い実習生は親しみやすい存在で、普段教師から疎んじられている生徒が、実習生と仲良くなって学校生活が楽しくなるというような好結果をもたらすことも稀にはある。しかし、稀だ。
 また、実習生に対しては、教員の中から指導担当が選ばれ、学級運営から授業のやり方など細かく指導することになる。これは正規の仕事に加えてだから、かなりの負担になるといってよいだろう。授業をやるためには指導案を書く必要があるが、実習生は自分でかなりのレベルまで書く力はないから、指導教員が時間をかけて面倒をみることになる。
 このようなことを考えれば、謝金を払うということは、不合理なことでも、また不正なことでもないだろう。払っていない地域があるから、自分が払ったのは損だ、というような感覚をもった学生が教師になるのは、私は望まない。もう少し感謝の念をもつべきだろう。実習を受けいるいれることは、学校の義務でもないし、また、かなりの負担になることなのだ。
 
 ただこの記事で驚いたのは、書かれている事例がいずれも学生が自分で実習校に謝金をもっていくことだ。私の勤務校ではそうしたことはない。必ず送り出し側の大学の教員がもっていく。そして、領収証を預かる。もちろん、教育委員会の方針で受け取られない学校もあるから、そうしたところにはもっていかない。こうした方式をとっているから、実習生が他にコピー費用を求められたということは聞いたことがない。(皆無であるかは確認していないが。)だから学生は必ず規定を実習費用を大学に納める。
 もちろん、受け取られない学校があることは学生も承知しているから、ときどき受け取られない学校に実習にいった学生には返却すべきではないかという意見もある。しかし、実習を実施するためには、かなり多額のさまざまな費用がかかるのが現実である。だから、学生にはそうした費用に当てていることで納得してもらっているようだ。そして、大学としてもっていくから、大学側が謝金の額を決めており、地域差は生じさせない。

 ただ、何に使われているかは、学校という公的組織である以上、何らかの形でわかるようにすべきだろう。管理職のポケットに入るというようなことはなかろうが、あいまいだとそうした疑念も起こってくることは否定できない。

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