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zoom RSS ウィキペディアを使うことが問題なのか?

<<   作成日時 : 2007/09/05 23:08   >>

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 朝日新聞のインターネット版9月4日にウィキペディアに関する記事がでている。静岡新聞のコラムが、ウィキペディアを参照して書いたのに、著作権法に基づく処置(引用明記)をしなかったということで、不適切であったとお詫びをしたということだが、実は、新聞社幹部は、出典を明記しなかったことではなく、むしろ、ウィキペディアに依拠して文章を書いたことを問題にしているようで、今後そのようなことがないようにと、社内的に釘を指したという。こういうブログを読んでいる人なら、ウィキペディアを利用したことがあるだろうが、もちろん、誰でも書けるのだから、記事の信頼性は専門家が書いた有料の百科事典より低いことは明らかだ。これは、ウィキペディアの創始者であるウェールズ自身がインタビューで述べていることで、調べるとっかかりとしてはとても便利だが、最終的にウィキペディアだけに依存して文章を書くことはよくないと、明確に断っている。(Englsh Journal 8月号に掲載されたインタビュー)
 しかし、考えてみれば、そういうことは、どんな資料についても言えることで、信頼度というのは「程度の差」に過ぎない。平凡社の百科事典やブリタニカなら、どんなことでも信頼できると考えるのはおかしい。市販の百科事典は改訂を頻繁に行うことはできないから、新しい事態が判明した内容については、当然信頼性が低いことがありうるのであって、そういう情報については、日々内容が改訂されていくウィキペディアの方が信頼性が高いこともありうる。
 専門家の中には、ウィキペディアなどのような「オンライン上の情報」を認めない人もいるが、あまりにも時代錯誤というべきだろう。ウィキペディアは250カ国語で書かれているという点で、英語のようなメジャー言語で集められる情報の限界を打破している面があることも重要な意味をもっている。文化や習慣など、現地の人でなければなかなか説明できない事柄がたくさんあるが、マイナーな言語によるウィキペディアは、平凡社やブリタニカでは得られない情報がたくさんあるはずである。エスペラントの百科事典など、現在ではウィキペディアだからこそ可能だといえる。
 そして、どんなに既存メディア側がウィキペディアの信頼性の低さを指摘しても、実際に学生がレポートを書く時に、もっともたくさん利用するのはウィキペディアである。それは無料だからだ。昔から百科事典は装飾品的な側面があったが、ウィキペディアは装飾品ではなく、実際にたくさんの人によって使われている極めてめずらしい百科事典なのだ。だから、どのように利用すべきかということを注意していくべきで、「ウィキペディアを使うな」というようなことを言っても、それは無力なだけだ。

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