教育と社会を考える

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zoom RSS 教育の目的は成績ではないと生徒のテストボイコットを容認

<<   作成日時 : 2008/05/13 10:23   >>

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 多少古くなっているが、2月29日のタイムズ教育版に、イギリスのユダヤ系の学校の女子生徒たちが、シャイロックの描き方で、シェイスクピアは反ユダヤ主義だと反発して、シェイクスピア試験をボイコットしたという記事が出ている。そのために、昨年は英国でトップだったこの試験の成績ががた落ちしてしまったとある。「テンペスト」の試験は受けたのだが、「ベニスの商人」のテストを受けなかったので、「名前がない」とすべてが零点になるために、平均点を大幅に引き下げてしまったのだそうだ。このボイコットに対して、親はもちろん、校長も支持している。ただ、その支持は、シェイクスピアへの評価の支持ではなく、校長でラビのアブラハム・ピンターは、シェイクスピアは反ユダヤ主義であるとは思わないが、生徒たちが信念をもって行動したことは支持するというわけである。つまり、教育の目的は成績をあげることではなく、信念をもって行動できるように育てることであるのだから、自分たちの信念を貫いたことを支持しているのである。
 もともと、「ベニスの商人」の評価は論争的な課題で、今でもイギリスでは、反ユダヤ的な性格の文学なのか、あるいは、むしろ、シャイロックに対する同情・寛容の気持ちが現れているのか、議論になっているようだ。反ユダヤ的というのが、多数派であるとタイムズ教育版は書いているが。
 ここでやはり、注目すべきなのは、生徒たちの信念の内容そのものは支持しない、しかし、その信念に基づいて行動したことは高く評価する。成績が落ちたことはもちろん、うれしいことではないが、教育のめざすことは成績ではなく、信念の形成とそれに基づいて行動できるような人間を育てることだ、というその姿勢は、見習いたいものだと思う。

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