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zoom RSS オランダの学力テスト論議

<<   作成日時 : 2009/02/01 22:57   >>

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 オランダでは、cito テストという全国テストが行なわれている。実施主体は文部科学省ではなく、民間の機関だが、半官半民と考えてよい。以前は小学校最終学年だけだったが、今は、全学年、そして中等学校でも行なわれている。最終学年の成績が中等学校の進学の重要なデータになるという意味で、重要視されており、8割以上の学校が参加している。参加は強制ではない。もうじき行なわれるのだが、昨年末に小学校団体のひとつ(PO-raad)が、2月の試験を5月か6月に変更してほしいという要望をだし、実施団体が前向きに検討していると報道されていた。しかし、31日付けの新聞で、小学校側で反対がでているという報道がなされ、必ずしも一致しているわけではないようだ。
 
 オランダはもちろん、9月に新学年が始まり、6月に終わる。これまでは2月に cito テストがあり、卒業までに学校の成績とこのテストの結果を勘案して、進学を決めていた。ちなみに、オランダでは、3つの明確に格差のある学校類型の中等学校があり、そこに分かれて進学する。最終的には親に決定権があるが、事実上は、学校の成績やこのテストの成績が重視されて、類型を推薦され、ほとんどそれに従う。
 
 2月から5、6月に変更してほしいというのは、卒業が6月だから、事実上の最終試験のようなこのテストが2月に行なわれると、その後の4カ月の授業があまり意味がなくなるということが主眼のようだ。中等学校側、文部科学省も賛意を示していた。しかし、小学校のいくつかがアンケートを800校の小学校にとったところ、変更すべきではない、という結果が出たと報道されたのが、1月の31日の新聞である。
 
 反対の理由の多くは、そんな時期にやるのは非現実的だということだ。6月に試験をして、その結果を待って、どの類型の学校のどの学校に入学するかを決めるのは、確かにそうとう日程的に無理があるように思われる。
 
 私なりの推論を交えると、この論議には相当な幅があるように思われる。
 つまり、cito テストの結果をより大々的に利用していこうというテスト派の思惑から、こうしたテストで中等学校への進学振り分けを行なうこと自体に批判的な人たちもいる。6月への変更にしても、そんなことをすれば、テストの意味がなくなるから、文字通り、単なる小学校の修了試験的な意味となり、進路振り分け手段でなくなると考える人もいるだろうし、どんなに忙しくても、そうすることによって、より正確な資料に基づいて進学先を決定できるからよいとする人もいるだろう。
 また、試験後の4カ月を、授業がまともにできなくなるので、こまると考える人もいるだろうし、また、その4カ月でじっくりと進学先を決めることが大切であり、慌ただしく決めるよりはいい、と考える人もいるだろう。
 
 以前は、学校の成績と本人と親の希望がもっと重視されていたわけだから、そのほうがいいという見解もあるし、国際的に学力テストを重視する方向があるので、それに対応していく必要があるという考えもある。
 
 まだどうなるのかは不確定のようだ。

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