教育と社会を考える

アクセスカウンタ

zoom RSS 全国学力テストは抽出調査に

<<   作成日時 : 2009/10/13 23:09   >>

ナイス ブログ気持玉 1 / トラックバック 0 / コメント 0

 民主党が全国学力テストの抽出調査化を表明しているが、大賛成である。やはり学力状況を把握することは、教育行政上重要だから、調査はする必要があるだろう。しかし、悉皆調査は、学力把握には無駄であるし、また別の政治的意図がつきまとう。60億もかかる費用も無駄だ。
 学力テストをめぐる公表問題におけるメディアの報道について、気になったことがある。それは、1960年代の学力テストに対する批判は、競争激化させるからだというものだった、という報道がなされているが、それは競争が激化し、不正な取り組みが表沙汰になったから出てきた批判であって、当初からの最も重要な批判ではない。もっとも核心的な批判は、「権力が問題を出し、正解答をだしてはいけない」というものだった。60年代の全国学力テストは、大きな争点となっていた学習指導要領を定着させるために行った、権力の教育への介入だったのである。だから悉皆調査に拘ったのである。しかも、当時の文部省の教育委員会への働きかけは、現在と異なって極めて命令的だったのであり、形式的には参加は任意だったとしても、実際には強制だった。

 結果的に全体が参加することになっても、基本的には試験への参加は特別な場合以外は、任意であるべきだ。そして、問題作成と採点と分析は、できる限り政治権力とは無関係の組織が行うべきだろう。

 文部科学省が教育行政の資料のために行う学力把握は、当然抽出調査でよい。しかし、メディアでの意見には、自分の学力、学校の学力レベルを知るために必要だという意見がある。それは、自分のために行うのだから、原則的には自分の費用で、任意参加の形をとるべきであろう。**市が参加するというのならば、**市がその費用を負担するのである。もちろん、個人負担でもよい。
 東京では、東京都の学力テストがあり、また、区によっては、民間のテストを強制的に受けさせるところもある。すると、一年に3回も学力テストを受けることになる。はっきり言って、学力の把握のために、そんなに多くテストを受ける必要はないだろう。東京都が都民の学力把握をしたいなら、全国学力テストの東京分の費用を負担して受験させれば、回数も減る。年間計画の下に作られたテストを適当な時期を区切って受けるなら、複数回も意味があるだろうが、まったく関連のない、実施主体が違うだけのテストを受けるのは、テスト主義に陥る危険がある。
 そして、できることなら、テストの実施機関は、例えば大学入試のセンター試験を行っている入試センターが事業を拡大して実施するのがいいのではないだろうか。

 テストがあるから勉強する、というような感覚から、教育界が早く抜け出さないと、知的な創造性が求められる人材を育てることなどできないだろう。

テーマ

関連テーマ 一覧


月別リンク

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!
ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。
→ログインへ
気持玉数 : 1
ナイス

トラックバック(0件)

タイトル (本文) ブログ名/日時

トラックバック用URL help


自分のブログにトラックバック記事作成(会員用) help

タイトル
本 文

コメント(0件)

内 容 ニックネーム/日時

コメントする help

ニックネーム
本 文
全国学力テストは抽出調査に 教育と社会を考える/BIGLOBEウェブリブログ
文字サイズ:       閉じる