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zoom RSS ドイツで「我が闘争」再出版か

<<   作成日時 : 2010/02/05 21:58   >>

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 オランダの新聞の情報であるが、ドイツでヒトラーの「我が闘争」を出版する計画があるという。2015年に著作権が切れる(ドイツでは著作権の継続を著作者の死後70年としているようだ。)ことを見越してのことだ。もっとも、おそらくこれは、2015年に切れるから出版しようということではなく、著作権が切れれば、グーテンベルク計画などによって、インターネット上にアップロードされるだろうから、それへの事前対応として、批判的に検討するためということのようだ。ドイツのユダヤ人組織は、2008年に「我が闘争」への批判を公表しているそうだ
 ドイツでは、「我が闘争」の出版は禁止されてきた。私が1992年にオランダに留学していたとき、ドイツ人の学生と「我が闘争」の話になって、日本では出版されており、自由に買える、私も読んだというと、非常にびっくりしていた。私自身は、基本的に出版の自由を擁護するので、いくらヒトラーの著作だからといって、出版禁止にすることは間違っていると思うので、彼とは多少議論になった。もっとも、彼は読む機会がないのだから、悪い本だとは思っていても、内容を知った上でのことではないだろう。

 確かに、「我が闘争」を読んで、いい影響を受ける人はほとんどいないだろうから、やはり、批判的に考えるための資料としての意味での出版がなされる必要があるだろう。日本では、神戸での小学生殺害事件の犯人であった少年が、「我が闘争」を読みたいと親にいって、買ってもらったという事実が思い出される。子どもが、「我が闘争」を読みたいから買ってくれといったときに、読書することはいいことだ、というレベルで買い与えるとしたら、やはり、親として問題だといわざるをえない。もちろん、そういうレベルで買い与えたと断言することはできないが、母親の手記を読む限り、あまり疑問を感じていたようには思えなかった。
 インターネットはこのような著作も自由にアップロードできる。たとえドイツで禁止されていても、インターネットなら外国のサーバーから発信することもできるから、単に禁止措置で、危険な図書への十分な対策とは言えない。子どもや若い人たちが読みたいと言ったら、批判的な読み方を指導できることが、大人には求められる。またそれ以外の対応はないに違いない。'Duitse historici geven Mein Kampf weer uit' Nederlands Dagblad
2010.2.5



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