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zoom RSS 小沢起訴は説明しなかった帰結、証人喚問はむしろ政治家の「特権」なのに

<<   作成日時 : 2010/10/05 22:35   >>

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 今日車でラジオを聴いていたら、小西克哉と荒川強啓が、小沢起訴すべしの検察審査会の決定を、かなり強い調子で非難していた。批判というよりはまさしく非難だった。「小沢の疑いが強く、また検察はきちんと捜査をしていないので、公開の法廷で明らかにすべきだ」という主張はおかしい、検察ファシズムならぬ検察審査会ファシズムで、こんなことが認められると、自分の気に入らない人物を、検察が起訴しなかったら、検察審査会を開かせて、起訴すべしという結論を出させることが可能になってしまい、恐ろしい事態が出現する危険性があるというような趣旨のことを言っていた。
 しかし、これはおかしくないか。
 確かに検察審査会という制度には、不十分な点もあるかもしれない。たとえば虚偽告訴を罰するような規定はなく、検察審査会に訴えることは自由であるようだが、しかし、検察が捜査した事例についてのみ訴えるんことができるわけだから、虚偽告訴にあたるような事例は、極めてまれであるとはいえるだろう。既に15万件以上の審査が行われ、起訴に至ったのは1%程度らしい。つまりかなり低い割合であり、かつ、政治家がこのような起訴に至ったのは、小沢氏が初めてであるそうだ。この制度自体は昭和23年からあるそうだから、小西・荒川両氏の心配は、絶対に皆無だというわけにはいかないだろうが、かなり杞憂であると考えざるをえないし、逆に、検察の感覚が常に正しいという前提に立たない限りは、今回のようなことがおきることが、検察審査会ファシズムの危険があるなどとは、言い過ぎであろう。
 更に考えねばならないことは、政治家の場合は、多くのことに説明責任があるということであり、かつ、説明責任を果たす機会が、一般人と比較にならないくらい、恵まれているということである。一般人が突然不当な誹謗中傷を受けたとしよう。それに対して、説明したり反論したりして、自分の名誉を守る機会は、ほとんどないというのが実情である。冤罪で逮捕されたとして、逮捕時には大々的に報道され、名誉はずたずたになるが、それが無実であるとわかって釈放されても、報道されることはまれだ。つまり、名誉は回復されないし、また、報道機関に名誉回復のための報道をするように求めても、まず願いは実現しないだろう。
 しかし、政治家の場合には、インタビューに応じたり、国会で陳述したり、テレビに出たり、いくらでも機会がある。当人はいくら問題ないと確信していても、とにかく市民の間に疑惑が生じたら、積極的に説明責任を果たすことは必要であるというだけではなく、むしろ自分を理解してもらう絶好のチャンスでもあるわけだ。国会に証人喚問されるということが、必ずマイナスになるわけではなく、その質問に対して、明確に自分が正しいことを述べることができれば、むしろ政治家としての信望は確実に上がるわけである。
 小沢氏は、あれだけ国会での説明を求められていたのだから、進んで説明に赴くべきだったのである。国民に選挙で選ばれ、さまざまな権限と特権を与えられた国会議員は、自分に向けられた疑念が間違いであっても、説明する責任はあるし、また、説明の機会も十分に与えられている。
 今回の検察審議会の決定は、そうした国民に対する説明を一切拒否してきた小沢氏の姿勢に対する、自然な疑問であり、そうした説明を求める国民の意識を否定するとしたら、それこそ、国民が選ぶという行為を、ルソーが「選挙のときだけ主人公」という言葉通りのことを認めてしまうことになる。
 小西と荒川両氏は、小沢擁護をするのはけっこうだが、小沢氏が、せっかく「証人喚問という絶好の説明の機会」を自ら逃してきたために、国民の不信を増大させてきた、その結果が今回の決定で、この決定は、市民の判断を導入するという前提にたつ限り、ごく妥当な結論であったということを、もう少し考えるべきであろう。
 小西・荒川両氏は、小沢への嫌疑そのものが不当なものであり、検察の構成した「図式」にすぎないという立場にたっているのだろうが、それならば、ますます「検察に説明し、検察は不起訴とした」というレベルで、落ち着かせようとした小沢氏の姿勢を批判すべきであり、検察に対抗するなら、徹底的に事実を国民の前に透明な形で提示するのが筋であり、、国民の納得するような解決を、完全にそれが可能になっている手段を有効に使って実現しようとしなかったことを小沢氏の問題として指摘するべきだろう。
 政治家は国会証人喚問を、説明の場として活用すべきだ。それができない政治家は無能だといわざるをえない。

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