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zoom RSS 韓国のノーベル賞取り政策

<<   作成日時 : 2011/01/15 16:29   >>

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1月14日の産経新聞(ウェブ版)に「ノーベル賞取れ、韓国野望、理系選抜学生に支援金、日本に対抗心」という題の記事が掲載された。韓国ではいまだに自然科学系のノーベル賞受賞者が出ておらず、屈辱的であると感じているので、優秀な理系の大学院生を300人選抜して、2年間、一人当たり450万相当の奨学金を支給するという政策のようだ。
スポーツやテレビドラマで国の奨励政策をとって、オリンピック金メダルや、韓流ブームを作り出した実績を、科学の分野でもということと記事は解説している。

私自身は、中国や韓国のノーベル賞受賞者がいないのは、まだ近代科学を自由に研究する社会が訪れてから日が浅いからであると考えており、決して彼らの能力や研究体制が貧弱だからだとは思っていないので、やがて続々とノーベル賞受賞者が現れると思っているが、ここで出されている政策に対しては、やはり、疑問を感じてしまう。

そもそも研究というのは、何か賞をとるためにやるものではないし、また、実際にノーベル賞をとった人たちも、ノーベル賞をとりたいという意識は相当もっていただろうが、ただそれを至上目的として研究をしたわけではないだろう。医学であれば、治療に関する問題をなんとか解決したいという意識であろうし、化学研究についても、生活上の課題を解決するための方策を考えた結果であろう。長い期間を必要とする研究を、切実な人間的な課題と無関係に、単に賞をとるために継続するということは、いかにも虚しいし、大きな成果を望めるものでもないだろう。記事は、将来ノーベル賞を期待されていた若い大学生が、ある授業についていけないのを苦にして自殺したという事例を紹介しているが、そうした悲劇を生みやすいのではなかろうか。

もっとも、日本の大学でも、優秀な若手研究者に通常の貸与奨学金ではなく、給付奨学金を最大3年間保障するシステムは、けっこう前に実現しており、その給付をうけた若手研究者が、大きな成果をあげつつある。しかし、外国に留学して更に研究を発展させる上での条件整備(帰国しても場がある等)が不十分であるために、まだまだ伸びる才能がうまくいかされていない面が、多々ある。記事は、韓国のこのようなやり方を批判しながらも、こうした「熱気」を学ぶべきだと主張しているが、むしろ、「熱気」をうまく活かしきれないシステムのあり方の改善こそ重要だろう。

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