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zoom RSS ニューヨーク・タイムズ、クリストフ記者の「尖閣諸島は中国領土」について

<<   作成日時 : 2011/02/01 12:58   >>

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 ニューヨーク・タイムズのクリストフ記者が、尖閣諸島は中国の領土であるという考えを示したことについて、日本は猛反発し、抗議の記事を掲載させたが、この点について、我々日本人は、楽観視すべきではないと思う。
 現在このような領土認識を表立って示す人は少ないにしても、今後どんどん多くなるだろう。そして、日本の主張が次第に無視されるようになる危険性もある。しかし、私には、日本の外務省が行った反論が、この点を考慮しているようには見えなかったし、また、日本の新聞の紹介や主張も同じ危惧をせざるをえない。特にあれだけナショナリズムに傾斜している産経新聞が、この点に触れないことは、視野のレベルを感じさせる。

 クリストフ記者の記事の観点は、あくまでもアメリカの利害の立場から見ている。アメリカとの緊張関係にある南シナ海に関しては、中国の主張は馬鹿げていると明確に書いていることでもそれはわかる。

 そもそも歴史的にみて、領土は強い国が獲得してきたのである。もちろん、強いからすべての地域を獲得しようとするわけではなく、あくまでも利益があるから、その地域を支配しようとするわけであろう。尖閣諸島は、そういう意味で、近隣の国にとって、それほど意味のない島であり続けたために、日本がその領有主張をしても、中国などが異論をはさまないで来たといえる。しかし、誰でも認識しているはずの石油と天然ガスの埋蔵可能性が出てきて、その事情が一変したにもかかわらず、日本政府および財界の対応は、この資源という観点を全く無視したまま領土主張を繰り返している。外務省の抗議文書を読んでも、歴史的経過として、日本の領土として認められてきたという主張に終始している。

 埋蔵可能性が認識され、中国が日本に協力依頼をしてから、既に40年経過しているにもかかわらず、日本は資源開発の姿勢を全く見せてこなかった。当然中国は、自国の領土と見なすところで開発を始めている。それに対して、日本は共同開発を理由に、中国の開発を止めさせようとしている。

 さて、こうした状況を他国、特にアメリカのような大国がどのように見るだろうか。日本はアメリカの同盟国だから、表立っては日本の主張を認め続けるだろう。ある程度までは。しかし、日本がいつまでも開発への消極姿勢をとり続けるならば、この海域における利益を得るという点からみれば、アメリカとしても中国側にたつほうが得策であることは、明らかであろう。中国と提携して、資源をアメリカのために活用できれば、その方が利益になることは、否定しようがない。

 以前のように、日本人が住んでいるならともかく、日本政府は無人のままを維持し、また、調査等についても厳しく制限しているわけだから、単に「歴史的認識」をたてに戦う以外にはない。近いうちには可能性がないにしても、将来、もし、強引に中国人が住み始めたりしたら、日本政府はどうするつもりだろうか。中国との武力衝突も辞さずに、防衛できるのだろうか。既成事実をつくられてしまえば、歴史認識など吹っ飛んでしまう可能性が高い。その時点でアメリカは中国を支持し、共同開発でもして資源をえようとする可能性はいくらでもある。

 そこに資源があるならば、それを利用しようとする勢力が、その地域を確保することは、歴史をみれば明らかであり、日本が尖閣諸島の領土権を主張するなら、資源利用の姿勢を積極的に示す以外にはないのである。クリストフ記者は、アメリカがそうした方向に流れていく、最初の小さな兆候に過ぎないことを認識すべきだろう。

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