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zoom RSS 震災からの復興は高台の集合住宅で

<<   作成日時 : 2011/03/25 09:38   >>

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 まだ困難なときに書くのもためらわれたので延ばしていたが、今日先週の大前研一氏の放送を youtube で見ていたら、既に民主党に提案しているといっていたので、こういうことはたくさん意見が書かれることがいいと思い、書くことにした。

 震災でほとんどを喪失した地域が多数あるわけだが、以前の状態を復興させるのではなく、全く違う都市計画にしたがって再生すべきであるということである。どんなに堤防を頑丈にしても防ぐことがまったくできなかった津波があるということ、あのレベルの地震にもほとんどの建物は耐えたということ、このふたつを考えれば、今後高い地域に住宅を移すことが、もっとも合理的だろう。

 ヨーロッパに住んでみると、明確に感じるのだが、ヨーロッパの住宅というのは、基本的に様々なことから「安全」であるという基準で構想されているのである。最大の安全は外敵からの安全だろう。だから19世紀前半くらいまでの多くのヨーロッパの大都市は、城壁で囲まれていた。「レ・ミゼラブル」で、作者のユーゴーは、当時のパリの城壁を詳細に描写しており、城壁の中と外との全くの環境の違いを利用して、物語を進めている。
 また、私がいたオランダでは、絶えず襲ってくる洪水から守るための建築物の構造がはっきりしている。
 日本は、自然災害が多いにもかかわらず、街全体が安全を考慮して構築されているという側面があまり強くない。何が違うかというと、安全を基準にすると、集合住宅が基本になるのである。隈なく安全を確保することは難しいので、集合的に住んで、そこはしっかりと守るという形が、自然にとられていくわけだ。だから、ヨーロッパには、持ち家一戸建てという家は、極めて少ない。以前のような貧富の差が大きく、明確な階級社会では、金持ちは一戸建てに住んでいた場合もあったようだが、今のような高福祉高負担社会では、税金の負担もあって、よほどの金持ちではない限り、市街地では一戸建ては難しくなっている。日本でも東京などで、犯罪に対する安全な作りを強調している住宅があるが、ほとんどがマンション形式である。

 だから、今回の震災で消滅してしまった地域では、高台に頑丈な、かつ大きなマンションを公営住宅として建設し、以前の土地を原則放棄する形で、代替的に提供する。そして、津波で被害を受けた地域は、公共的な施設を建設して、地域に必要な要素を盛り込みつつ、住民に提供するという形である。

 たぶん多くの人たちが、同じようなことを考えていると思う。現地の人たちはそれどころではないだろう。しかし、こういうことは、個別の復興努力が始まってしまうと不可能になる。早い段階で構想し、それに向けてコンセンサスを形成していく必要がある。管首相の好きな「政治主導」というのは、こういう側面でこそ発揮されるべきだろう。

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