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zoom RSS 福島原発事故独立検証委員会(民間事故調)報告書に対する疑問

<<   作成日時 : 2012/02/29 20:28   >>

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 〈福島原発事故独立検証委員会(民間事故調)〉なる組織の事故調査報告書というのが出たらしい。盛ん報道されている。2月29日のクローズアップ現代でも取り上げていた。今日、いくつかの本屋を回ってみたが、どうもおいている様子はない。首都圏ではあるが、東京ではないので、こちらにまで回っていないのか、あるいは、出版されているわけではなく、関係者に配布されただけなのか。不思議なのは、クローズアップ現代で、盛んに情報発信上問題があったと述べているのに、福島原発事故独立検証委員会(民間事故調)のホームページに、国際組織ならば必ずあると思われる報告書のPDFの現物がないことだ。ぜひ現物を読みたいと思うし、また極めて多くの国民がそう思っていると思うが、これはどういうことだろうか。そもそも自身の情報発信の仕方に問題があるのに、政府の情報発信批判をするのか。

 従って、まだ現物を読んでいないので、誤解があるかも知れないが、報道された限りで判断する限り、どうも一面的な調査をしたように思われる。調査内容を疑うわけではないから、菅内閣の対応に大きな問題があったことは事実だろう。そのことは、当時から指摘されていたし、また、情報を収拾しているときに、常に感じていた。
 しかし、事故当時の対応がお粗末だったから、原発事故が深刻になったかのような表現は、とうてい賛成できない。どんなに冷静な政治家があのとき総理大臣で、的確なリーダーシップを発揮したとしても、原発事故が相当程度深刻になることを防ぐことはできなかったはずである。最初の水素爆発が起きたのは、地震の翌日だったのだ。そして、ベントを実施すれば、防げたのかも知れないが、あらゆる防御装置が破壊され、ベントを実際には試みたようだが、それが、現場でうまくいかなかったのだから、官邸がしっかりしていれば防げたわけではないと考えるのが当然だろう。つまり、あの津波が起きた時点で、福島の悲劇は防ぎようがない状況にあったということだ。それは、あのような事故を防ぐことが不可能であったということではない。事前の対策が適切に行われていたら、あそこまでの悲劇は起きなかったということだ。

 共産党などによって、津波が起きた場合の対応が不十分であり、そのための必要な対策をとるように、何年も前から、国会で何度も指摘されながら、その対応をとらなかったことは、既に周知のことである。そして、流石に、東電内部でもその危険性を指摘する声があり、検討をしていたが、対応をとらないことを決めた直後に震災が起きたこともまた、明らかになっている。このように、危険性が指摘されながら、(指摘された危険性が、ほぼ言葉通りに現実化したことを銘記すべきだろう。)対応をとらなかった東電と、それを許容した当時の自民党政府と、経産省が、この事故に対して、最も大きな責任を負っているのであって、この重大な責任に比較すれば、菅首相の右往左往ぶりなどは、かなり小さな責任といってもよい。

 しかし、この事故調査委員会は、事故前の対応について、つまり、国会で追求されながら、対応をとらなかったのは何故なのか、誰が、どのような判断で必要な措置をとらなかったのか、そして当時の政府はそれに対して、どのように指導したのか、等々について、報道されている限りの目次を見る限り、調査がなされているようには思われない。まるで、自民党政府の責任を回避するために、ことさら菅政府の責任を際立たせているかのようにも見える。

 もちろん、全部読めば、そうしたこともきちんとなされているのかも知れない。できるだけ早く、PDFの形で、公表すべきであろう。

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