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zoom RSS 日本人人質事件後を考えてみる

<<   作成日時 : 2015/01/24 17:29   >>

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 現時点(2015.1.24、午後5時)で、日本人人質事件のその後の進展は公になっていない。人質二人が無事であるのかもわからないようだが、犯行声明と映像の公表がないので、まだであろうし、実行されないことを望む。
 日本政府が働きかけをしていることと、サウジアラビア国王の死去によって、実行を遅らせているとみるべきなのだろう。
 結果が出る前に、今後どうなるのかについて、少し考えてみたい。
 少し前にも書いたが、安倍首相及び大臣たちの、イスラム国に対する挑発的言動が、人質のことを十分意識して行われたのか、あるいは、口が滑ってしまったのか、という点であるが、これは、軽率に口を滑らせたと考えるのは、かなり困難である。湯川氏の人質は大きく報道されているし、また、後藤氏についても、家族に対して身代金を要求し、家族が政府に相談しているのであるから、十分了解しているはずである。政府もそれなりの対応をしたということであり、交渉が決裂したことが報道されており、イスラム国があのような暴挙に、タイミングをはかって出たのだという見方は、ごく当然のことだろう。
 すると、安倍内閣は、何を意図していたのかについて、前の書き込みで、アメリカへの忠誠を明確に表明するためだったという見解を出したが、それは今でも変わらない。今回、アメリカやイギリスと密に連絡をとっているようだし、米英も「支援を惜しまない」といっているようだが、そもそも、米英は、テロ集団とは交渉しない、要求は絶対に認めないという立場なのだから、日本人の多くが望む人質解放のための支援など与えられないのである。
 ただ、さすがにアメリカの信頼を得たとしても、日本国民の信頼を得られなければ、もちろん政権基盤は揺らいでしまう。その点をどう考えているのだろうか。
 現在の事態は、よい結果となっても、悪い結果となっても、安部内閣にとって、プラスでもありうるし、逆にマイナスとなる可能性もある。
 人質解放されるシナリオは、高橋和夫氏が案として発言していた、トルコに拘束されているイスラム国の捕虜との交換を実現し、日本政府はトルコに対して、支援をする。この形が実現したとしたら、確かに高橋氏のいうように、マイナス面の少ないプラスの解決といえるだろう。安部内閣への支持率は、かなり高くなる気がする。しかし、イスラム国が、それだけの条件で、人質を解放するだろうか。トルコ人捕虜なら、イスラム国も平等な立場での交換だから、認めやすいが、日本人捕虜の場合、条件を付けずに応じるとは思えない。イスラム国への金銭は放棄したとしても、今後日本が、イスラム国に敵対しないという意思表明を求めるのではなかろうか。もし、そうした要求をイスラム国がした場合、安倍首相は、それを受け入れるのだろうか。敵対しないと表明したら、敵対表明でアメリカへの忠誠を表現したのだから、それを打ち消すことになる。私自身は、この条件付き解決が、現在の日本にとって、最も好ましいと考えている。アメリカの安部首相に対する不信感は、決してイスラム国へのテロ対策を積極的にしないからではなく、中国や韓国との緊張関係を生じさせる言動をとっていることによるのだから、そちらで対応すべきものである。テロへの軍事行動を支持する発言を撤回すれば、日本がテロの対象となる確率は、低下するはずである。
 しかし、国内で安倍内閣を支持しているひとたちの中には、そうした対応、イスラム国を敵視することを表明したりしない、あくまで人道支援に徹するということを、非難する部分が出てくる可能性が強いだろう。日本を戦争ができる国にする政策を支持しているひとたちである。
 では、交渉が決裂して、人質が殺害された場合を考えてみよう。
 これによって、テロへの戦いを鮮明にし、殺害への怒りから、それを支持する国民の感情を高める、そして、自衛隊を実際に、戦地に派遣できるようにする、というようにもっていくシナリオを、私は安部首相が実際に最も期待しているものだと危惧している。中谷防衛大臣の発言などは、その文脈で考えざるをえないのである。そして、現在のマスコミをみると、そうした世論誘導の協力をしそうだ。
 しかし、その反対に、やはり、テロ対策支援などという「表明」をしてしまうから、本当は人道支援にお金を出すのに、こういうことになってしまうのだ。やはり、欧米とイスラム諸国の対立に、日本はできるだけ消極的、人道支援のみに徹する道をこそとるべきだ、という意識を高めるようにしなければならないと思う。冷戦後の宗教対立の煽ったような『文明の衝突』とは、日本は距離を置いてきたし、今後もそうすべきである。今やそんなことは許されない国際情勢だ、などということは、対立の中に日本をおきたい人たちの「願望」に過ぎない。

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