教育と社会を考える

アクセスカウンタ

zoom RSS 学校作りを考える9

<<   作成日時 : 2005/10/16 20:50   >>

なるほど(納得、参考になった、ヘー) ブログ気持玉 1 / トラックバック 0 / コメント 2

 学校にプールは必要だろうか。もろちん水泳指導については学習指導要領に書かれていることだから、それを無視することはできないだろう。しかし、学校にプールがなくても水泳の授業はできる。
 ヨーロッパの小学校と日本の小学校ではいくつか違いがあるが、最も違いを感じるのは体育のあり方だ。ヨーロッパは社会体育というシステムをとっているところが多い。つまり、体育施設は市の共同施設となっており、市民にも開放されているし、また、学校で授業にも使う。授業はその体育施設の指導員が行い、学校の教師は引率だけする。
 どちらがいいというのは、なかなか決められないし、一長一短ある。しかし、全体としてやはり社会体育の方式の方に軍配があがるように感じる。大学の授業で紹介しても、学生たちは、社会体育の方がいいという者が若干いつも多い。日本の風土の中で学んできた学生たちだから、学校体育への偏見があるわけではない。
 そして、社会体育との比較でもっとも日本的学校体育のまずさが現れているのが、水泳のようなきがする。まず、社会体育施設だと例外なく温水プールであって、一年中使用する。しかし、日本の学校ではせいぜい3カ月程度に過ぎない。あとはまったく使用しない体育施設になってしまう。消防用の水としての意味があるらしいが、それは不可欠というわけではない。そして、使用しないときでもある程度の管理が必要だから、実に無駄な設備だということになる。もともと、日本の学校にはあまりプールはなかった。プールかできたのは、PTAの協力が大きかったと言われている。私が中学生のときにはプールはなかった。今ではほとんどの学校にあるから、学習指導要領にも書かれているのだろう。
 しかし、実際に指導となると、学校の先生はちゃんとした水泳指導法など身につけている人は少ないから、かなり授業としては不十分なものになっている。また、50代の教師などにとって、水泳授業などはかなり負担になるだろう。それに事故があったときの対処法などもしっかりと身につけているとは思えない。そもそも、最近はそうでもないが、少し前までの教員採用試験の水泳というのは、とにかくなんでもいいから25メートル泳げればいいというものだった。そういう教師に水泳指導をさせるのは、少々酷というものだ。ヨーロッパでは担任教師は水泳指導などしない。日本の教師は負担が重すぎる。
 いくつかの方法があると思う。ひとつは、学校単位で作るのではなく、複数の学校の共同施設としてつくる方式である。温水プールは維持管理費がかなり大きいので作らないのだが、5、6校にひとつなら、全部にプールを作るよりは、たとえ温水であっても、あまり費用的にかわらないのではないかと思う。そして、いままでわずかな授業しかなかったのだから、1年に換算すれば、複数の学校で使用してもあまりある使用可能性がある。もちろん授業に使わないときには市民に有料で開放する。
 また、かなり大胆なやり方であるが、スポーツクラブと提携することである。スポーツクラブは学校と提携すれば、会員が圧倒的に増える可能性があるから、格安で授業分を負担してくれるのではないだろうか。もちろん、スポーツクラブのインストラクターが授業を行う。免許などなくても、TAという資格でやればいい。ちゃんと担任がそばにいて見ていれば問題はないと思われる。問題があれば、教員免許をもっているインストラクターを用意するのはそれほど難しくないだろう。最近はスポーツクラブの過剰だから競争状態になっており、近くにあれば協力的なのではないだろうか。
 いずれにせよ、一年のわずかしか絶対に使用しない施設、教師が十分に教えることができない科目のための施設などは、無駄だという感覚が、学校現場にもほしいと思う。

テーマ

関連テーマ 一覧


月別リンク

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!
ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。
→ログインへ
気持玉数 : 1
なるほど(納得、参考になった、ヘー)

トラックバック(0件)

タイトル (本文) ブログ名/日時

トラックバック用URL help


自分のブログにトラックバック記事作成(会員用) help

タイトル
本 文

コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
学校は大概が災害時の避難所になっており、プールは非常用の水として使用されるのだから、学校にプールは必要ではないか。
通りすがり
2005/10/17 17:39
コメントありがとうございます。プールの水は抜いたり入れたりするときに消防署に届け出るようになっているのだそうで、火事が起きたときの水として使用可能なものと考えられているようです。しかし、それはあるからそう考えられているという程度のことで、なければならないというようなものではないようです。それに使わないときのプールの水は非常に汚いので、使うこと自体に、私はいい気持ちがしません。消防用の水は、きちんとホースの長さの範囲に供給口があるように配備すべきであって、学校のプールが実際に役立つことはほとんどないのではないかと思います。それから学校にプールが必要ないといったのは、今のような個々の学校に必要ないと考えているので、年間使える共同使用のプールはぜひほしいと思います。
wakei
2005/10/17 23:37

コメントする help

ニックネーム
本 文
学校作りを考える9 教育と社会を考える/BIGLOBEウェブリブログ
文字サイズ:       閉じる