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zoom RSS オランダの社会と文化 日本と比較しながら(20)

<<   作成日時 : 2006/07/05 22:32   >>

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住居

 オランダの住居は日本と比較すると、バラエティに富んでいない。以前は珍しくはなかった一戸建ての住宅は、税金の関係もあるようだが、今はごく珍しい。かつての裕福な人たちが住んでいた一戸建ての家は今では複数家族が棲み分けるか、事務所やホテルなどに利用されている場合が多い。そして、ほとんどの人が住む住宅は集合住宅である。日本のような木造ではなくレンガ造りが多いから、古い市街地では200年300年前の住居に今でも住んでいるし、またそうした古い家は価値があるとされている。ほぼ買った値段で売れるようだ。だから、住宅にかかる費用が日本と比較すると著しく少ない。教育費も義務教育は文字通りの「無償」だし、家庭教育費が低いので、やはりオランダは日本よりも生活が余裕があるように感じる。

画像


 さて集合住宅といっても同じではなく、日本のマンションのような形式、一戸分の住居スペースがひとつの階にあるものもあるが、住宅地域の最も典型的な住宅は写真のような長屋形式である。これは私が1992年から1年間住んだところだが、通りの左右に長屋が並んでいる。一戸分の間口はとても狭く、廊下+一部屋分程度しかない。その代わり奥行きが広く、通りの反対側は比較的ゆったりとした庭になっている。そして、一戸分は3階までとなっている。こうした間口の狭い住宅はオランダ特有とは言えないようで、実は日本の京都の古い町並みが残っている部分は同じような構造になっているという。理由も 同じで昔は住居にかける税金を間口の広さを基準に測ったためらしい。だから床面積を広くとるときには、奥と上に延びたようだ。オランダの場合洪水への対策もあったかも知れない。
 住居の特質を考える場合に、家そのものの構造と使い方の両面を見る必要があるだろう。
 オランダの家の使い方で有名なのは、この写真のような家の場合、一階の道路に面した部分はたいてい居間になっていて、カーテンも締めず外から丸見えの状態にしている家が多いことである。私はさすがに日本人なので締めていることが多かったが、確かにまわりでは奥まで見えていた。そうした慣習が成立した理由は正確にはわからないが、ひとつの説は宗教的な理由で、新教徒の多いオランダでは、「私たちは悪いことはしていません。だから家の中をいつでも見てください。」というような潔癖さを表現するためというのだ。もちろん、見えるからといって、じろじろ見るひとはいない。見ているような素振りをせずに観察するのがオランダ人の習性らしい。
 観察と関係する第二の理由は、オランダでは家の外側の改修は厳しく制限されているので、内装や家具に凝る傾向がある。そうした「内側を見せる」ことで、競い合っているというのだ。確かにオランダ人は家の中をせっせときれいにする。たぶんイギリス人のガーデニングのようなものかも知れない。引っ越してきたときに、壁や床まですっかり自分で作り変えてしまう人たちもいる。素人でも上手に家の改造ができる技術を多くの人がもっているという面もあるだろうが、やはり自然災害が少ないので家に関わる工事がそれほど緻密さを要求されないのだと感じる。日本なら地震や台風対策などをしっかりしないと家の工事はできないが、オランダでは地震も台風もない。

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