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zoom RSS 世襲議員問題(1)

<<   作成日時 : 2009/06/10 22:26   >>

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 自民党の世襲制限に関する議論は、自民党の世襲議員の横行がいかに自民党を弱体化させたか、ということを如実に示したのが、皮肉といえるだろう。結局、自民党をぶっ壊すと豪語した小泉元首相が、最も自民党的な慣行である世襲制に依拠して、息子に地位を継がせることを強行し、自民党もそれを認めた。小泉という人物がいかに噴飯ものであるかを示してもいる。(西川社長続投問題にしても、結局小泉の負の部分が炙りだされるのが恐いのだ、という新聞の指摘があったが、そうなのだろう。郵政民営化といっても、小泉にとっては、利権として残された部分だから食い込んだのだろうと想像される。)
 確かに世襲維持派の見解のように、職業選択の自由とか、世襲だから権利がないとかいうのはおかしいというのは、合理的な主張である。しかし、問題はそういうところにはない。世襲制については、本ブログで、自民党の組織が江戸時代の藩組織に似ているということを指摘したことがあるが、まさしく、世襲の藩組織なのであって、平和な時代にはそれは安定した意味をもつかも知れないが、そして、一部特権階級の安定を重視するなら、けっこうな制度であるが、幕末の危機を乗り切って、新しい日本を建設する主体となったのが、そうした藩組織からむしろ抜け出した下級武士たちであって、誰一人として、幕末から明治への転換で、一個人として力量を発揮した大名はいなかったことを、思い出すべきだろう。結局、有能だと見られていた開明派大名たちも、ペリー来航以来の激動の中で、役割を喪失していったのだった。

 自民党に起こっていることは、まさしくそうした「お殿さまたちの無能化」であり、それは世襲という、何ら努力を要しない条件に乗って地位を得た人たちの集まりだから、そうなったのだという、誰にもわかっていることを正すことすらできない程の、無能力を証明してくれたのが昨今の事態なのである。

 議員の子どもが議員に立候補するのがいけないのではない。実力を証明して当選し、そして、実力を証明して、重要ポストについていくシステムを構築することが必要なだけだ。もちろん、それだけではないが、少なくとも世襲問題に関しては、このことが実現すれば、なんら非難されることではないだろう。

 私は自民党の支持者ではないので、自民党が弱体化することは一向に構わないが、政権を担当している党の構成員が無能力集団になるのは、こまるわけだ。そして、現在民主党などが議論していることも、本当の意味での解決にはならないと考えている。その点については、後日書くことにする。

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