教育と社会を考える

アクセスカウンタ

zoom RSS 大阪府教委の学力テスト成績開示の決定は越権ではないか

<<   作成日時 : 2009/07/17 16:30   >>

面白い ブログ気持玉 1 / トラックバック 1 / コメント 0

 7月17日の読売新聞によると、大阪府教育委員会が、全国学力テストの大阪の市町村別結果を開示することを決めた。これは、昨年橋下知事が全面ではなかったと思うが、市町村の成績を開示したことに続く、今度は教育委員会の決定ということらしい。昨年の記事によれば、知事が開示したときには、府教育委員会は批判的な態度をとっていた。

 しかし、これは実におかしなことだ。もちろん、開示の是非以前の問題だ。そもそも、開示の是非などは、何故全国学力テストの悉皆調査をするのかが、あいまいなままなのだから、安易に開示したら60年代の過ちを再度起こすことは、十分に考えられるから、このままでは私は否定するが、それはさておき、府教育委員会が市町村の学校の成績を開示するというのは、越権行為だろう。知事が行ったことももちろんそうだ。
 そもそも、橋下知事は地方分権論者ではなかったのだろうか。地方分権とは、それぞれの地方のもつ固有の権限を、その地方が自らの責任で行うという意味であり、それを他の機関が当該地方の意思を無視して行うことは許さないというのが、地方分権のはずである。従って、市町村の学校の成績を開示するかどうかは、市町村教育委員会が決めるべきことであって、都道府県の教育委員会の権限ではない。
 これでは、橋下知事は、国が大阪に介入するのはだめだが、知事あるいは府が、市町村に介入するのはいい、と言っているようなものだ。こんな地方分権論があるだろうか。
 昨年の橋下知事のこの点のやり方は、実に権力的だった。分権とは、それぞれの地方の自律性を尊重することが大前提だろうが、結局、橋下知事にとっては、都合のいいときだけの分権で、自分が権力発動したいときには、あっさりと自律性の尊重など捨てるのだということがわかる。

 開示が絶対的にいけないとは思わない。しかし、こうした上からの権力的な開示は、必ず現場での不正を助長することは、いくらでも例があることで、実際に新聞でも、全国学力テストをめぐる不正はいくつも報道済みである。都の学力テストだが、足立区の校長たちの不正は記憶に新しい。大阪府が、足立区のようなことが起きないように、手だてをとっているのだろうか。橋下知事の報道されている言動から見る限り、そのようには見えないし、むしろ、足立区の不正が起きたのと同じ土壌をもっているように思われる。というのは、足立区では、23区で最下位だったことをなんとかしなければならない、というところから発生した不正だったのだが、大阪でも、全国的に下位であるということが、大きな開示の要因となっているからである。

テーマ

関連テーマ 一覧


月別リンク

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!
ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。
→ログインへ
気持玉数 : 1
面白い

トラックバック(1件)

タイトル (本文) ブログ名/日時
大阪府教育委員会 教員採用試験 解答
大阪府教委の学力テスト成績開示の決定は 日の読売新聞によると、大阪府教育委員会が、全国学力テストの大阪の市町村別結果を開示することを決めた。これは、昨年橋下知事が全面ではなかったと思うが、市町村の成績を開示したことに続く、今度は教育委員会の決定ということらしい。昨年(続きを読む) 辛くなった時、悲しくなった時、みんなはどうするんだろう。仲良しの友達に相談したりして、スッキリしつつ 前向きに頑張るのかな。それとも......(続きを読む) 大阪府教育委員会にメールで相談をしようと思っているのですが... ...続きを見る
ナチュラルグリーン
2009/08/13 19:57

トラックバック用URL help


自分のブログにトラックバック記事作成(会員用) help

タイトル
本 文

コメント(0件)

内 容 ニックネーム/日時

コメントする help

ニックネーム
本 文
大阪府教委の学力テスト成績開示の決定は越権ではないか 教育と社会を考える/BIGLOBEウェブリブログ
文字サイズ:       閉じる