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zoom RSS 酒井事件は「実力」軽視の芸能界の表れ

<<   作成日時 : 2009/08/10 22:21   >>

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 酒井法子のニュースは、夏休みということもあって、けっこう密に追いかけていたが、別段ブログに書くつもりもなかった。しかし、ダルビッシュが酒井を批判する文章を自分のブログに書いて、すぐに消したという報道をみて、面白いと思った。ダルビッシュはファンを大切にしろ、と言いたかったらしいが、私が面白いと思ったのは違うことだ。
 芸能界では、こうした麻薬問題はけっこう頻繁に事件として起き、その都度、麻薬汚染が指摘される。しかし、スポーツの世界では、他の問題は起きても、麻薬問題は、私の知る限り滅多におきない。これは、当たり前のことだが、スポーツの世界は実力勝負であり、実力を維持向上させるためには、絶えざる練習と自己管理が絶対に必要である。そして、自分の動作を極限までコントロールできなければならない。したがって、麻薬はスポーツ選手にとっては、命取りであり、さすがに現役のスポーツ選手は手を出さないのだろう。

 このことは、逆にいえば、芸能の世界では、実力があまり重要ではないということを、極めて明瞭に示している。酒井法子は、アイドルとして出発しながらも、歌手として、また女優として、優れた存在だったと、今回口々に言われ、それが失われることへにがっかりする気持ちが、メディアに現れている。しかし、あの程度で「優れた」とされることが、いかに芸能界では「実力」が、それほど重要な要素でないことの表れであろう。もちろん、実力を磨くために、日々努力していたり、実力があるが故に高い評価をえている人たちがいることは、十分にわかっている。しかし、演技力などまったくないとしかいいようのない、モデル出身などが、けっこう大きな役を演じている例が、あまりに多いのも事実だ。

 政治の世界でも言われるが、芸能界も二世が大きな部分を占めるようになっている。二世は、たとえ実力が伴わなくても、場が与えられることで、全体の質が低下することが問題である。芸能界の麻薬問題は、いつの頃から大きくなってきたのだろう。もちろん、二世の増加と芸能界の麻薬汚染が関連しているなどというつもりはないが、少なくとも、芸能界で、もっと実力を重視するようになったら、つまり、歌手なら歌唱力、ドラマなら演技力という、ごくごく当たり前のことが徹底されれば、安易に麻薬に手を出す風潮は、もっと抑制されるのではないだろうか。

 私は、ドラマでは「相棒」がお気に入りだが、相棒人気のひとつに、演技力の高い俳優だけが使われているということがある。やはり実力がある人たちが揃えば、見応えのあるドラマになり、人気も出るということだろう。相棒出演者にも、麻薬問題を抱えた人がいるのだろうか。

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コメント(10件)

内 容 ニックネーム/日時
芸能の芸も能もないような開き直りのキャラだけの人達が幅を聞かせてますよね。邦画なんかも、何故か売れているだけの演技も出来ないお笑いタレントが出ていたり…。
原稿を読めない女子アナが受けるようになってからおかしくなってきたのでしょうかね。
まりも
2009/08/11 12:55
麻薬問題と実力主義にはあまり関係がない気がします。
音楽業界ではかなりの実力者でも麻薬で逮捕されたケースがたくさんありますよね。
スポーツ業界にあまり例がないのは、ドーピング検査のおかげもあるのかと。
あ、そういえば、相撲界では出てましたね。
単純にどれだけ周りに蔓延しているかによるというところな気がします。
いわた
2009/08/11 20:01
まりもさん、いわたさん、コメントありがとうございました。別々に返事さしあげるべきかとも思いますが、内容的に付け加えたいということで、共通の返事とさせていただきます。
 まず、私が言いたかったことの趣旨を、再度整理しておくと、実力が重んじられ、かつその実力の育成、維持のために、厳しい自己管理が必要であるようなときには、その実力向上をめざす者は、麻薬などには手を染めないはずである。芸能界は、そういう世界ではないし、また、芸能人も厳しい自己管理という意識が低いから、麻薬が入り込む余地があるのだということです。
wajeu1
2009/08/11 21:46
 スポーツでのドーピングは主に筋肉増強剤などの検査であって、確かに麻薬も対象かも知れませんが、麻薬がひっかかるというのは、例外だと思います。相撲は、「八百長問題」などがあるように、必ずしも、実力主義の世界とは言い切れないと思うのですが、いかがでしょうか。それから、スポーツの世界で麻薬で体に偏重をきたしたら、確実にスポーツ選手寿命の危機になるかと思います。相撲も決して例外ではないと思います。
wakei2
2009/08/11 21:47
 音楽面こそ、私がいいたいことのよい例だと考えています。いわゆる芸能界に入る音楽は、実力主義の世界ではないし、また、厳しい自己管理が必要とされる音楽技術が要求される分野でもないと思っています。むしろ、薬の力でハイになった方がのれる、というような世界もあるのではないでしょうか。音楽で、文字通りの実力主義の世界というのは、クラシックの演奏家の世界だけではないでしょうか。クラシックの演奏というのは、作曲家が、厳密に、かつ極めて高度なテクニックを必要とするように書かれた楽譜を、正確に、それこそ曲芸的な感じで弾きこなす必要があります。
wakei3
2009/08/11 21:49
 しかも、多くの場合、聴衆が隅々までその曲を知っているが故に、ほんの少しでもミスがあると、すぐにわかってしまうという、大変厳しい世界であり、容姿や縁故で地位を保持することはできません。そういう意味で、スポーツと似た側面をもっています。他方、ポピュラー音楽では、持ち唄とか、あるいは他人の曲でも崩して歌うことが、普通であるために、テクニックという点ではとても甘い世界だと思います。クラシックの世界では麻薬問題はほとんど起きないのに、ポピュラー音楽の世界では、けっこう頻繁に起きるのは、そうした違いがあるのではないかと思っていますが、どうでしょうか。
wakei4
2009/08/11 21:49
丁寧なお返事ありがとうございます。
「厳しい自己管理という意識が低いと麻薬が入り込む隙がある。」
というのはその通りだと思います。
ですが、プロ野球選手でも少し前まで喫煙者が多かった事やスキャンダルも頻繁にある事から、実力主義の業界においても自己管理に厳しい人ばかりとは限らないと思っています。
それから私の言う音楽の実力者(かつ麻薬問題があった。)は「厳しい自己管理が要求とされたとは言えない。」人達なのだとしたら、芸能界はそもそもどうあっても厳しい自己管理は必要とされない業界なのではないでしょうか。
「相棒」の俳優陣が私の言う実力者以上に自己管理が求められているとは思えません。
芸能界はスポーツ業界やクラシック業界よりも麻薬問題が起こりやすい事は認めます。
ですが、その理由は実力主義にあるのではなく、一番の要因は単なる環境によるという事なのではないかと思います。
「周りやっている人が多いか少ないか」これに尽きる気がします。
スポーツ業界であればドーピング検査による抑止力、wakeiさんの言うように麻薬が直接能力に大きな影響を与えるという理由から蔓延しずらいでしょうが、たばこの例のように入り込んでくれば蔓延する可能性はあると思います。
いわた
2009/08/12 17:39

クラシック業界はスポーツ業界よりも一旦入り込めば簡単に蔓延すると思います。
周りが当たり前にやっていて、気が弱くなっている時に進められて、それを断り続ける事ができる程自己管理の意識が強い人はどの業界にも一握りだと思います。
だからこそ麻薬は法的に厳しく取り締まり、蔓延させないようにすべきものだと解釈しています。
冒頭で意識の低い人が麻薬の付け入る隙がある事に同意しましたが、そういう意味では私も含め、ほとんどの人は意識が低いというのが私の認識です。

短い文で主張をまとめるのは大変ですね。
いつも非常に分かりやすく興味深い文章を拝読させていただいております。
いわた
2009/08/12 17:40
 いわたさん、更なるコメントありがとうございます。どこまで返答するのがいいのか、個人的に面識があるわけではないので、判断に迷うところですが、返されると何かあれば書いてしまうという性癖なので、また返答させていただきます。
 スポーツ界のスキャンダルやたばこというのが、確かに自己管理という点で考えざるをえないとしても、覚醒剤などの麻薬とは性質が違うと考えています。前者はスポーツの実力に大きな影響をもたらすものではありませんが、覚醒剤は確実に身体や精神を蝕むものですから、ここに踏み込むことは、選手としての生命線に関わるわけです。そういう意味で、選手としての自覚がある人は、まず手を出さない領域なのではないでしょうか。つまり、「周りがやる」という状況が作られ安いかどうか、ということも考えるポイントではないでしょうか。
 暴力団等が、強引に女性をさらって覚醒剤を打ってしまうというような事例を除けば、通常は、「甘い効用」を説いて誘い込むわけですよね。「疲れが取れる」とか「気分が高揚する」とか、「やせる」とか。
 クラシック音楽の世界でいうと、まず、そんなに「疲れる」行為ではありませんし、「ハイになる」「気分が高揚する」というのは、むしろ逆になります。私もアマチャアオケマンなのですが、指揮者はよく「感動するのはお客であって、演奏している君たちは常に冷静でなければいけないのだ」と言います。つまり、演奏家というのは、どんなに感動的な演奏をしていても、本人は極めて冷静沈着なものであり、気分が高揚することは、むしろ避けねばいけないことなのです。スポーツ選手だってそうなんじゃないでしょうか。観衆が、「あと一球」とか、あるいは「サヨナラだ」などと叫んでいたとしても、投手や打者は集中して、緊張を保持していても、それはハイな気分とは、まったく違うはずです。
wakei
2009/08/13 21:23
 また、スポーツ選手であれば、やせる必要があるときには、麻薬よりは、練習する方を選択するはずです。
 というわけで、この世界では、「甘いお誘い」がそれほど通用しないはずです。したがって、「周りにやっている人が多い」ときに、やりがちになることは事実であるとしても、「周りがそういう風になるかならないか」は、実力がどの程度重んじられ、それに向けて自己管理が厳しく問われている世界と、そうでない世界とでは、そういう傾向が生じるかどうかに、大きな影響を与えるのではないでしょうか。そして、芸能界であっても、自己管理に厳しく、鍛練を積み重ねている人たちは、決して手をださないであろうということも言えるでしょう。
 なお「疲れがとれる」ということについては、芸能界では、売れっ子になると、睡眠2〜3時間などということが、よくあるようですが、そういう非人間的なスケジュールを組んでしまうという、プロダクションの儲け主義も、実は、麻薬蔓延の温床となっていると思います。さすがに、クラシック音楽の世界では、そんなことはありえませんし、スポーツ界でも、経営側が睡眠等については、十分に配慮しているはずです。個人が破ることは往々にしてあるようですが。
 もちろん、多くの人が、誘惑に弱いということは事実でしょうし、従って、法的に厳しく取り締まることについては、全くそうだと思います。
wakei
2009/08/13 21:23

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