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zoom RSS オランダ、バルカネンデ内閣が分裂

<<   作成日時 : 2010/02/21 18:33   >>

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 オランダの内閣が分裂し、有力与党の労働党が政権離脱した。キリスト教政党の首相バルカネンデは総辞職するようだが、たぶん総選挙を実施するだろう。
 バルカネンデ首相にとっては、自分が実施する三度目の総選挙になるはずだ。長く続いた労働党政権から政権を奪取した2002年も、戦争がらみであった。ユウゴ紛争の中でオランダ軍の不祥事を隠蔽したとして、コック内閣が倒れ、しかも外国人排斥派のフォルタインの暗殺という大事件も重なった総選挙だった。同情票もあって新党ながら大きな議席をとったフォルタイン党(党首は当然不在も同様だった。)が連立内閣を組織したが、軋轢がすぐにも表面化し、年内に総辞職、そして総選挙となった。2003年1月に行われた総選挙だが、このとき偶然オランダ滞在中で、じっくりと選挙の模様を観察することができて、貴重な経験をした。フォルタイン党は惨敗し、思惑通りに閣外に追いやることができたバルカネンデ政権は、長期政権となったわけだ。
 二度目の総選挙は、ソマリア出身の議員ヒルシュ・アリ(女性)の国籍取得時の虚偽申告をめぐる問題だった。ヒルシュ・アリは、イスラム圏の出身でありながら、激しいイスラム教批判を行い、命が狙われるという状況にあったり、労働党の職員であったにもかかわらず、国民自由党から出馬・当選したり、また、国民自由党の宗教政策とかなり異なるイスラム批判をして物議を醸したりと、話題の多い政治家だった。イスラム批判映画を作って暗殺されたゴッホ(有名な画家のゴッホの兄弟の子孫)と親しく、その映画の原作者でもあった。そのアリが国籍取得に関する虚偽を隠したわけではないのに、法務大臣が隠蔽しようとしたりして、内閣批判が強くなり、総辞職・総選挙に打って出たわけである。
 そして、今回三度目ということになる。
 二度の危機を乗り切って政権を維持してきたバルカネンデだが、今回は負けるような気がする。オランダ人はだいたい戦争を好まないし、戦争が非常に弱い。特に最近まで徴兵制が残っていたし、若い徴兵された兵士が戦場に行ったということが多いから、アフガン出兵にも批判はもともと強かった。
 イラク戦争は間違っていたが、アフガン戦争は間違っていなかったというのが、オバマの基本姿勢かも知れないが、アフガン戦争の方がもっと間違っていたのではないか。そして、その結果として、事実泥沼化がますますひどくなっている。バルカネンデは基本的にアメリカに追随する政策を基本にしていたが、さすがにアフガン政策の行き詰まりに対応が難しくなっていると思う。前の労働党政権が10年程度で、ユウゴ紛争の処理をめぐってつぶれたように、8年続いているキリスト教政党の政権は、アフガン政策で躓いて、新しい内閣ができるような気がする。

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