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zoom RSS 鳩山首相は小学生なみか?

<<   作成日時 : 2010/05/18 21:32   >>

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 最近すっかりご無沙汰してしまった。仕事が忙しいということもあるが、何となく書くことが多少おっくうになっていることもある。
 しかし、最近の動きをみて、いろいろと書いておきたいこともあった。私自身専門家でもないし、また、民主党支持者でもないので、特別に弁護する気もないのだが、普天間問題の特にマスコミの論調に疑問があるので、この問題について、いくつか書いてみたい。

 確かに鳩山首相の動きは「みっともない」と思う。しかし、マスコミが大騒ぎするほど、国民を裏切ったりするようなものでもないし、また、小学生のような対応とも思えない。自民党が案を作ったといっても、実行段階にあったわけではないし、また、それが本当にベストであるともいえないものであることは、多くの国民が感じているはずだ。ベストではないから、よりよい案を作成して実行するという意思を表明したことは、歴代自民党の内閣よりはずっと前向きだった。ただ、ほとんど誰も実行可能とは思えない「5月決着」などということを言い出したことが、自分を縛ってしまった、そして、それができなそうだからということで非難されているが、正直なところ、自民党政府が続いていたとしても、決着がこの時点で出来ていたと考える人は少ないはずであるし、5月に出来なかったことをもって、民主党政権を追いおとしたいという政治的判断のみで考える人たちは別として、鳩山首相を嘘つきだとか、無能だと本当に思っている人は少ないはずである。

 まず、自民党の案がベストであると、自民党関係者や産経新聞は主張しているが、本当にそうだろうか。ずっと戦後続いてきた沖縄に犠牲を押しつけるという選択肢を変えることなく、普天間の代替地を沖縄内に設定し、その補償として国民の多額の税金を与える、そして、沖縄の人びとの、ある種あきらめにも似た気持ちを利用した案であるという側面を否定できない。それをベストというのは、なんと政治的貧困な発想なのだろう。鳩山首相は、それはベストではないという、ごくまっとうなことをやろうとしたということで、むしろ積極的な意味をもっている。

 それから、長い目で見るとして、鳩山首相は、国民や国外の人びとに実際上の犠牲を生じさせたわけではないという点は、銘記してよい。
 小泉内閣は、イラク戦争に積極的に賛成し、自衛隊を戦闘地域に派遣するという政策を実行した。しかし、イラク戦争の「名目的理由」は、イラクが「大量破壊兵器」を所有しているという国際社会への「背信行為」であったが、後で大量破壊兵器は実際には存在せず、大量破壊兵器を製造しているというのは、ある精神的に問題がある人物の捏造情報だったとわかり、ブッシュ政権は、間違った理由で起こした戦争であったことを認めたという経緯がある。つまり、間違った理由で、無数の人びとが殺害されたわけである。小泉内閣やその後の自民党内閣も、アメリカ政府ですら認めた「間違った戦争」だったことを、ついに認めようとせず、居直ったことは忘れるべきではない。軍事的問題に関する政策において、こうした間違いを認めない政府が作成した案が、ベストであるとは私は認めがたいのである。

 ただ、鳩山首相を初めとして、民主党政府は、せっかく正しい問題提起を行ったにもかかわらず、その問題を解決するための適切な政治的手法をとらなかったという点で、やはり批判されるべきであろう。だからこそ、5月というような不可能な日程を自ら設定し、できないことを表明せざるをえなくなり、小学生なみなどというレッテルまで貼られてしまった。
 何人かの人によって指摘されているが、沖縄以外を模索するためには、「そもそも」論をやらざるをえないのではないだろうか。そもそも日本にアメリカの基地は必要なのか、という議論である。現在の民主党政府の多数は、必要だという認識だろう。ならば、その議論の中で、必要だという「国民的なコンセンサス」を目指すような議論を組織すればよい。社民党がコンセンサスを広く獲得することは、おそらくないだろう。
 そうしたそもそも論をやって、国民的にある程度の合意形成をしておけば、どこに移すにしても、今までのような「直ちに反対」するような運動は起きない可能性が高いし、また、そうした反対への批判も起きるだろう。また、積極的に「われわれのところに来て欲しい」という動きだって、生じる可能性だってあるのだ。かつて、来て欲しくない筆頭のような施設だった刑務所ですら、今では誘致運動がある時代である。

 ただ、そうした議論をするには、時間がかかるし、また、冒険でもある。しかし、一旦合意形成がなされれば、その後の進展ははるかに障害の少ないものになるはずである。

 民主党政権に期待するものは、私は政治の透明化である。それ以外のことは、別段期待していない。
 最も透明性の低い、しかし、本当は透明でなければならない国の安全について、今からでも透明性を高めた政治をやってほしいと思う。

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