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zoom RSS 鳩山辞任、民主党は自民党の道を歩むのか

<<   作成日時 : 2010/06/02 10:54   >>

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 鳩山首相がついに辞任の意向を表明したようだ。
 これで民主党は、確実に「自民党への道」を歩むことになるだろう。その後の政党の歩みについては、専門ではないので、予言めいたことはいいたくない。しかし、鳩山首相の辞任の意味について、少し考えを述べておきたい。

 民主党支持者ではない私にも、民主党のやろうとしたことの多くは、共感できるものだった。つまり、やるべきことをやろうとしたことが、鳩山内閣の躓きの理由である。このことを誤解すべきではない。やるべきことをしなかったから、国民の信頼を失ったのではない。

 やるべきことをやろうとすれば、必ず「既得権」をもった人びとからの公然たる、また隠然たる抵抗にあうものだ。そのことに対して、民主党議員たちは、一丸となって戦ったとはいえない。それが、鳩山降ろしとなったわけである。

 既得権に切り込んだことによって、鳩山への「非難」が生まれたことを整理しておこう。
 鳩山内閣がやった最大の切り込みは「官僚の既得権」であろう。このことは今更指摘するまでもない。そして、官僚の反抗は、「政治と金」の問題に関する検察の捜査。もちろん、それはまったく誤っていたとは思わないが、官僚側からの既得権擁護の抵抗であったこともまた否定できない。宮崎の口蹄疫への対応も、官僚のサボタージュという側面が今後もっとクローズアップされるだろう。

 鳩山内閣最大の躓きとなった沖縄基地問題である。辺野古移転をまとめていた外務官僚や防衛官僚からすれば、それを白紙にして、別に移転しようなどということは、自分たちの築いてきたものを否定されることになるわけだから、この点の抵抗はすさまじいものがあったに違いない。こうした抵抗を見ずに、鳩山が努力しなかったからだめになったなどというメディアの見解が流され、それに強く影響された「世論」なるものが横行しているし、また、私のブログへのコメントにも書かれたが、まったく表面的な反発というべきだろう。
 しかし、県外への移転の模索というのは、極めて正しい模索だったのである。

 そして、いかにも側面から鳩山内閣を援助しているかに装っていたマスコミである。マスコミの陰湿な報道は、もちろん、鳩山内閣が「記者クラブ」の廃止を政策として打ち出したからである。この政策はすぐに頓挫しはじめ、結局、極めてわずかなオープン化に留まったような印象である。(私自身記者クラブに出入りしているわけではないので、どの程度オープン化されたかは残念ながら、わからない。つまり、そういうことに対して、肝心のマスコミが報道しないのだから。)産経新聞に代表されるように、特に既存のマスメディアは一見民主党の政策を歓迎するかのように見えながら、実は肝心のところで、非常に歪曲された形での報道が見られた。それは、「記者クラブ」という、世界的にも珍妙な、かつ日本のメディアの貧困化の最大の原因である制度をやめさせようとしたことへのメディアからの抵抗だった。

 もちろん、比較的高く評価されながら、実は問題が多かった政策もある。高校無償化や子ども手当は、いきなりあのような形で実行するには、あまりに財政的な問題を大きく抱えすぎていた。確かに高校授業料を払えずに中退する生徒が少なからずいることは事実だが、払うことについてあまり困っていない家庭もある。理念的には「無償」が正しいことは、教育学を専門とする私は確信しているが、財政状況やこれまでの政策を考えれば、給付制の奨学金をかなりの枠で実施するというやり方も「暫定的」にはあったと思う。私立学校には個々人の経済状況を調査させてから支払うという仕組みにしているのだから、私立学校については、そんなに大きな事務量の差はない。私立学校がやる程度のことは、もっと恵まれているはずの公立学校なら、ちゃんとやれるだろう。
 そのような制度なら、赤字財政への負担はもっと軽減できるはずである。

 結論的には、鳩山は辞めるべきではなかった。
 辞めさせる、つまり、支持率が下がったから取り替えるというのは、「民主党」が「自民党」化すること、それ以外のなにものでもないことことを示しているのである。

 この事態を生んだのは、鳩山の個人的無能力ではなく、民主党全体の力量、議員たちの活動の質だからである。既得権に挑みながら、その抵抗に対する対応ができなかったのだから。

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