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zoom RSS 社会科の教師全員が非常勤講師という学校があるようだが

<<   作成日時 : 2011/07/05 09:39   >>

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 教育現場の実態は、外からはなかなか見ることができない。教育実習生の話は、とても貴重である。今年も教育実習生が続々と大学に帰って来て、いろいろな話を聞かせてくれる。その中で、非常に驚いた話がある。
 それは、社会の実習生として、3週間学んだわけだが、実習生には、専門の教師が指導教官としてつくことになっている。ところが、ある学校では、社会の専門の教師がおらず、全員が臨時採用の非常勤講師だったために、社会の先生が指導教官になることができない状態だったというのである。そんな学校があっていいのか、誰でも疑問に思うだろう。
 多くのひとが知っていると思うが、社会の中学や高校の教師になるのは、採用試験が極めて難しいので、公務員関連の試験の中でも、難関の部類に入る。そして、実際に、たくさんの志望者が、何年間も臨時採用の教師をしながら、受験を繰り返しているのが実態である。難しくなる理由は、日本の多くの大学が私立大学であり、私立大学の多くは文科系であり、文科系として教員免許は、学生募集の大きな手段となっているために、ほとんどの文科系私立大学が教職免許をとれるように課程認定されているが、そのほとんどが、専門の関係で最も社会の免許のための単位を揃えるのだか簡単なので、社会科の免許を出しているために、志願者が多いためである。
 しかし、それだけではない。今回のことでわかったように、必要な定員をきちんと埋めることなく、安く済ませることができる臨時採用の非常勤講師で授業を賄うという、安直な行政があることがわかる。授業がきちんと行われるのであれば、非常勤講師でもいいではないかという意見があるかも知れないが、教師は、単に授業をやるだけではなく、様々な校務分掌を行い、保護者対応とか、行事の運営など、実に多くの授業以外の業務がある。非常勤講師はそうした業務をしないのだから、他の教師の大きな負担となる。
 最も、非常勤講師であっても、通常の教師と同じ仕事をする形態の講師も少なくない。いわゆる試補制度的な形態が導入されているわけである。しかし、社会というひとつの科目全体の教師が、常勤と同じ勤務であっても、臨時採用というのは、どう考えてもおかしい。実際に、今回の実習生対応を見ても、責任のある仕事を任せることはできないのだから、様々なところで不都合が起きるだろう。
 実習生にとっても、すべて自分できちんとやらなければいけないということで、緊張感のある実習ができたようだが、行政がそれを狙っているわけでもあるまい。やはり、きちんと教育条件を整えるのが、教育行政の役割なのだから、この県の教育委員会は、責任を果たしていないと言わざるをえない。

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コメント(1件)

内 容 ニックネーム/日時
読ませていただきました。
私も共感いたします。
また、社会科教員は「よろず屋」教員を求められているのではないでしょうか?
今の教育現場では、教員の専門性を生かすことができないと感じております。
教員のひな
2011/11/12 00:31

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