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zoom RSS 「最低でも県外」は「暴言」か?

<<   作成日時 : 2011/12/02 17:43   >>

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 防衛省の田中沖縄防衛局長の暴言問題は、今は一川防衛大臣の問責決議に焦点が移ってきたようだ。確かに田中局長の発言というのは、「事実であるならば」、極めて問題であるし、何故こういうことが次から次に起きるのかという、素朴な疑問がいろいろと浮かんでくるが、この報道の中で、看過できない表現がひとつ、産経新聞の[産経抄]に出ていた。11月30日付けで文章である。この文章は、人権団体の幹部の発言への用心の心得を紹介し、オフレコとはいえ、田中局長の発言は酷いと批判したあと、その責任の一端は、一川防衛大臣のやる気のない言動が一員だと、防衛大臣に責任を向けている。ここまでは、特に問題を感じないし、妥当なことを言っている。しかし、最後の最後に本音がでる。

 「さらにさかのぼれば、鳩山由紀夫元首相の「最低でも県外(移設)」という無責任な「暴言」が解決を遅らせた。藤村修官房長官らも口を極めて田中氏を避難するだけでなく、政府として移設への決意を語るべきだ。」と結んでいる

 要は、とにかく辺野古への移転を早くすべきで、それ以外の政策などありはしないという立場で、すべてを判断しているのだろう。
 しかし、鳩山由紀夫氏の「最低でも県外」というのが、「暴言」だろうか。産経は、沖縄の基地を少しでも減らし、日本に米軍基地をできるだけ少なくすること、あるいは、置くべきであるとしても、これだけ沖縄に集中している部分を、少しでも他県に移転するという可能性そのものを全く否定しているのだろうか。沖縄の県民は、基地によって過度の負担を強いられていることは、誰でも知っていることであり、それはいくら金銭で補償しても、軽減されない負担をも含んでいることは、誰の目にも明きらかではないのだろうか。
 日本には100程度の飛行場があり、その中には、利用度が極めて少ないもの、また、自衛隊との共用になっているのも等があり、普天間の移転先になり得る飛行場がいくつかあることは、指摘されていた。とするならば、それは決して「暴言」ではなく、可能性として大いに考慮に値する政策提示であったはずである。

 田中局長の発言が、沖縄県民の感情を逆撫でしていると批判しているが、「最低でも県外」という発言が「暴言だ」とする産経の記事も、私には、沖縄県民の感情を大いに逆撫でしていると思われるのだが。こういうのを、「目くそ鼻くそを笑う」というのだろう。

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コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
暴言か否かは、県外移設の可能性を如何に捉えるかによって違ってくるのではないでしょうか。あなたは普天間の移設先になり得る飛行場はたくさんあると考えて居られるのに対し、産経は、その可能性はまずあり得ないと思っているのでしょう。
IKARI 新党
2011/12/03 13:59
コメントどうもありがとうございます。可能性に関して、異なった見解をもっているということはもちろんそうだと思いますし、産経が可能性はゼロに近いと思っているか、あるいは、あったとしても沖縄がベストだと思っているのか、いろいろな可能性があるでしょうが、少なくとも、可能性を考えていないということは、あなたのおっしゃる通りでしょう。しかし、それでも明らかに産経の記事の書き方におかしな点があるといわざるをえません。鳩山首相の言葉を「暴言」とすることの言葉の使い方です。いくら可能性が自分では低いと思っていても、実際に可能性はあるかも知れないし、また、少なくも、それを懸命に追求することの意味はあるわけです。そして、それを「暴言」とすることの、「感情」的なレベルの問題です。田中局長の言葉が沖縄の人たちにとって、感情を逆撫でするものである、という認識をするならば、このなんとか沖縄以外のところに、基地の一部をもっていくということを追求しようとした発言を「暴言」とすることが、同じように、沖縄の人たちの感情を逆撫でするものであるということです。自分が否定する内容であれば、それを「感情を逆撫でする」ような言葉で表現していいのか、ということを、上の文章では述べたものです。
wakei
2011/12/03 15:36

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