教育と社会を考える

アクセスカウンタ

zoom RSS 現代の「スザンナ事件」は、男性の責任も問うべき

<<   作成日時 : 2012/01/01 23:29   >>

ブログ気持玉 0 / トラックバック 0 / コメント 0

 昨年は、ずいぶんとブログの更新の頻度が落ちた。仕事が忙しいのと、やはり、段々年をとってきて、迅速に書くことが難しくなってきたのだろうか。今年は、できる限り書いていこうと思う。
 新年早々、あまり愉快な話題ではないが、昨年11月末に、コンビニで出産した女性が子どもをごみ箱に遺棄して逮捕されたということがあった。こういうことは、多くはないが、しばしばニュースになる。古くは、ファウストのモデルになったという、スザンナ事件(大澤武男『ファウストと嬰児殺し』で紹介されている)も、全く同じパターンなのかもしれない。
 ところで、こうした事件が起きるたびに、女性に対する非難がたくさんなされるが、それは当然のことだろうが、しかし、相手の男性の問題について触れられないことに疑問を感じるのである。正確な記述を確認していないが、このような事件に関連してだったと思うが、男性の責任をより強く問うべきであると主張したのが、J.S.ミルだったと記憶する。
 昨年の事例では、殺人未遂で逮捕されたという報道であるが、未必の故意を想定されたのだと思うが、母である女性が嬰児を遺棄したことだけを取り上げるのは、ことがらの推移として問題であるし、また、こうした事件を今後起こさせないための「処罰」としては、やはり相手を共犯として罰するべきではないだろうかと思うのである。スザンナ事件では、泊まり客にレイプされたので、相手が誰であるかは、スザンナ自身も全く知らなかったわけだし、探し出すことなどは絶対に不可能だったのだが、こんにち、日本で起きている事例では、ほとんどが相手を特定できるはずである。妊娠し、子どもができれば、当然男性にも世話の責任が生じるのであるから、女性が処置に困って嬰児を遺棄するような事態が生じたとしたら、男性にもその罪の責任を半分負うのが倫理であろうし、また、その倫理を問わなければ、こうした事件が起きる可能性を低くすることは難しいのではないだろうか。このような事件を防ぐためには、教育的課題等もあるが、法的問題としても、検討が必要であるように思われる。
(スザンナ事件とは、若きゲーテが住んでいたフランクフルトで、宿屋で働いていたスザンナを、客が酔わせてレイプし、10カ月後誰にも知られずに出産したスザンナが、すぐに嬰児を殺害し、逃亡した事件である。戻ったスザンナは逮捕され、裁判の結果死刑を宣告されて処刑された。ちなみに、大澤氏によれば、近年ドイツでこの事件が見直され、現代の法律では、せいぜい数カ月の懲役になるとされる。)

テーマ

関連テーマ 一覧


月別リンク

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!
ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。
→ログインへ

トラックバック(0件)

タイトル (本文) ブログ名/日時

トラックバック用URL help


自分のブログにトラックバック記事作成(会員用) help

タイトル
本 文

コメント(0件)

内 容 ニックネーム/日時

コメントする help

ニックネーム
本 文
現代の「スザンナ事件」は、男性の責任も問うべき 教育と社会を考える/BIGLOBEウェブリブログ
文字サイズ:       閉じる