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zoom RSS 左折事故に思う

<<   作成日時 : 2016/05/08 21:51   >>

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 産経新聞5月6日(インターネット版)に、近年巻き込みによる交通事故が増えていることが報じられている。昨年起きた事故で、交差点で青になったので、母と子ども2人が自転車で横断していたところ、後ろを走っていた娘が、左折してきたトラックに轢かれて死亡した事例が紹介されている。助手席のアンダー・ウィンドーがマットで隠れており、運転手はミラーで確認するくせがあったこと、裁判で運転手が被害調書を読まずに出廷していたこと、保険にはいっていると自分の責任を逃れようとしていることなどを批判している。
 もちろん、この運転手の責任が最も重いことは明らかだ。そのことを確認した上で、もう少し考える必要があると考える。
 アンダー・ウィンドーを塞いでいなかったら防げた事故であるかどうかは、こうしたトラックを運転したことがないので、わからないが、塞いでいなかったとしても、助手席に人が乗っていれば、あまり見ることはできないだろうし、ミラーで確認することが不可能ではないから、やはり、単純な運転手の運転時の不注意に起因することではないかと思う。そもそも、3人の親子が自転車で横断していて、その後方にいた子どもなのだから、その前に少なくとも母親が自転車で横断しており、通常完全に自転車が渡り切るまで待っているはずであり、その間に娘のほうが母親についていくのが見えるだろう。そういう意味で、この運転手の責任が大きいことは間違いない。
 しかし、だからといって、注意喚起でこうした事故が少なくなるとも思えない。運転手だって事故を起こしたいと思っているわけではないだろうし、やはり、注意力が削がれる何か事情があったのだと考えるのは自然だからである。特に、近年のトラック運転手は慢性的な疲労状態にある人が多いと言われ、労働条件なども考慮しなければならない。そういうなかで、やはり、信号の問題をもっと考慮すべきだろう。これは、大学の講義で年に何度か問題にするのだが、車と歩行者、そして直線や左折・右折を完全に分けるのがいいか、あるいは、現状のような注意して渡る方式がいいのかを学生に問いかけると、次第に安全派が増えてきたとはいえ、まだまだ若いひとたちは、注意して渡る方式を好む傾向にある。完全に分ければ、安全度は確実に増すのだが、そのために待たされる時間が長くなるのは嫌なのだ。まだまだそうした意識が国民のなかにあり、行政もその意識に応じた対応しかとらなければ、やはり事故は多くなる。車の量を計測しながら、信号を切り換えるシステムなら、完全分離でも待ち時間は減らすことができるはずだし、また、何より安全こそが大事なのだという意識で交通ルール・条件を設定すべきではないだろうか。
 また、歩行者や自転車側の注意も、普段からもっとする必要があると思われる事例にぶつかることが多い。自分自身が歩行者であったり、また、運転する側として考える、青信号での横断の危険度についてである。
 そもそも、信号が赤になれば、絶対に車が止まるわけではない。逆にいえば、信号が青だから絶対に安全に横断できるわけではないということだ。更に、左折車は、自身が青なのだから、当然進んでよいわけだし、運転席からは、横断する人は見えにくい事情がある。だから、私自身は、横断歩道を青で渡るとき、赤の側の車が止まったかどうかは当然のこととして、必ず左折車がないかどうか、ある場合には、運転者をみて、きちんと歩行者を優先すべく止まろうとしているかを確認してから渡ることにしている。しかし、私が見る限り、そうしたことをせずに、青信号になったら、まったく周りを確認することなく渡りだす人は少なくない。いくら車が悪いからといって、事故にあって傷ついたり、命を失うのは歩行者なのだから、いかにも不用意に感じる。
 もうひとつは、大人と子どもが一緒に歩いているときに、青信号といっても急ぐ必要があるからだろうか、大人が自分の歩みで進み、小さな子どもが後ろからついていくというパターンを見かけることがある。上の事故も、記事を読む限りは、事故にあった子どもは、母親の後ろから走っていたようだ。一緒にいる大人は、あくまでも小さな子どもの進む速度にあわせる必要がある。
 「青になっても、まわりの車が止まったことを確認する」「集団で渡るときには、最も遅い人を基準に渡る速度、渡るかどうかの判断をする」この2点を徹底するだけで、歩行者側からの事故の危険回避はかなり改善される。こうした教育も必要だろう。

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