テーマ:クラシック

オペラ随想(1) 二期会「ローエングリン」

 これから、たまにオペラについての随想を書いていくことにする。オペラは社会を反映する度合いが、音楽のジャンルのなかでは格段に高いものだと思う。単純化すると、オペラは支配層に奉仕する文化だという見解と、オペラは社会変革を担う文化的闘いの場であったという見解がある。もちろん、それは極論であり、実際の論も、また現実もその中間にあるだろう。では…
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エルシステマに関する質問コメントへの回答

 2014年12月に書いた「エルシステマ論」に質問コメントがあったので、ここで回答します。原文は http://wakei.at.webry.info/201412/article_3.html です。  コメントありがとうございます。  音楽で犯罪を防げる、音楽は政治的でないということを、現在でも思っているのかという質問で…
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「フローレンス・ジェンキンス 夢見るふたり」を見て

映画「マダム・フローレンス 夢見る二人」(Flrence Foster Jenkins) を見た。コメディとしてみても、十分に面白く、笑える要素満載であるし、多少変わったラブストーリーとしても、また、ある種の社会批判の映画としてみることもできる。物語は、戦前のニューヨークでクラシック音楽の愛好家と援助者として有名だった実在の人物、フロー…
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ポリーニのドキュメンタリー番組

 極めて珍しいポリーニのドキュメンタリー番組を見た。DVDでも出ているらしいが、クラシカ・ジャパンで放映された「我が音楽人生」だ。ポリーニはこうしたインタビューには応じなかったので、音楽観や人生観がわからなかった点が、今回少し分かった。  ショパン・コンクール後の沈黙については、当初たくさんきたオファーを若干受けていたそうだが、直ぐに…
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jマゼールの訃報をきいて

 大指揮者ロリン・マゼールが亡くなった。ミュンヘンでの予定をすべてキャンセルし、他の予定もキャンセル状態だというニュースがあったので、余程悪いのだろうと思っていたが、予想外に早く訃報に接してしまった。学生時代までは、オーケストラの演奏会によく通ったが、学生なので、安い東京都交響楽団の学生席がほとんどで、外来演奏家を聴く機会はほとんどなく…
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佐村河内氏の謝罪会見 ナンセンスな新垣氏批判

 佐村河内守氏の謝罪会見を部分的にみたが、その容貌の変貌ぶりにまずは驚き(登場したときには、この人が佐村河内氏とは思わなかった。)、内容も、新垣氏への批判が主な内容の感じで、これまた驚きであった。佐村河内問題については、まだアップしていない文章があるのだが、それに先立って、今日思ったこと一点について書いておきたい。  佐村河内氏は、新…
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佐村河内事件(2) 現代音楽との関係を考える

 佐村河内問題はその後もいろいろな展開がある。ついに本人からの弁明書がメディアに流された。近く会見を行うというが、現時点ではみていない。  前回ブログで書いたあと、新垣氏の会見を全部見た。そして、新垣氏の本筋の曲を聴けるということで、インベンションⅢという曲がネット上にあるので見た。この事件は多くの領域に関わる問題を含んでいると思うが…
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佐村河内氏のゴーストライター問題を考える

 佐村河内氏の曲が実は、ゴーストライターが書いたものだというニュースは、びっくりしたが、ある意味、「やはり」という感じがあるのも事実だ。正直疑っていたとはいわないが、何かおかしいとは思っていた。それから、ときどき流れる「交響曲一番」の断片を聴いても、全曲聴く気に離れなかった。だから、まだほとんど聴いていない。NHKのドギュメンタリー番組…
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アバドの死

 アバドが亡くなったという。年齢でもあるし、また、癌でベルリンを辞めたわけだから、覚悟はしていたが、近年の癌を克服したあとの活躍がすばらしかったために、かなり意外であった。  アバドをすごいと思った最初は、ロッシーニの「セビリヤの理髪師」のレコードで、自分で買ったはじめてのオペラ全曲盤だった。ロッシーニなんて、と馬鹿にしていた感じだっ…
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ウィーンフィルのニューイヤーコンサート、今年は?

 今年も恒例のウィーン・フィル、ニューイヤー・コンサートがあった。今回の指揮者は、バレンボイムで2度目の登場。前回の演奏はあまり覚えていないが、なんとなく、バレンボイムとウィンナ・ワルツは相性がよくないという漠然とした印象が残ったような気がするが、今回は、ますますその感を深めた。  私の好みなのだろうが、ウィンナ・ワルツは、基本的に優…
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ニューイヤー・コンサート

 ニューイヤー・コンサート、元日にはきちんと聴けなかったが、今日やっと録画で視聴することができた。今年も新登場のオンパレードで、やはり、知らない曲は聴衆の反応も多少控えめになっていたし、なぜ、こうも無名の曲をたくさん盛り込むのだろうか、と第一回の一昨年から考えている。  たぶん、ウェルザー=メストは「長期政権」をめざし、長いスパンでの…
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ポリーニは堕落したのか? ポリーニの「つまずきとたちあがり」

 HMVの読者レビューで、ポリーニのリストのソナタに関して、堕落が酷く、ちゃんと練習していない等の批判を読んだ。ポリーニに関しては、実に多彩な評価がある。しかし、事実とは異なる評価を読むと、好き嫌いでは済まないものも感じる。技術偏重とか、機械的等の批判は、ポリーニ全盛のときの演奏に対しても言われるが、一体何を聴いているのだろうかと思う。…
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夢の共演レコード(市販してほしい録音)1

 大分前の「レコード芸術」に、夢の共演レコードという企画があった。それは実際に存在した演奏ではないのだが、なかなか魅力的な組み合わせで、第一回がカラヤンとホロヴィッツがチャイコフスキーの一番のコンチェルトをニューヨークフィルで演奏して、録音したというものだった。まだ高校生だったので、それが本当なのだと思って、早く日本盤が出ないかなどと待…
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今年のウィーンのニュー・イヤー・コンサート

 今年のウィーンのニュー・イヤー・コンサートは、ヤンソンスの指揮で盛り上がっていた。ヤンソンスはウィーン・フィルのお気に入りという話をどこかで読んだことがあるが、うまくウィーン・フィルを引き出しているのか、あるいはうまく乗っかっているのか、確かに両者はいい関係なのだと思った。スター路線を歩むようになって、とにかく、人気のある曲を中心に、…
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ドン・カルロは4幕版でこそ

 最近ヴェルディ「ドン・カルロ」の演奏は5幕で行われることが多いような気がする。そして、多くの場合、そのコメントに、5幕だと筋が分かりやすいと書かれている。しかし、これは、シラーの原作に対しても、またヴェルディという作曲家に対しても、むしろ誤解している人が多いように思うのだ。前にも書いたことだが、初演は5幕フランス語版であり、次に5幕イ…
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ポリーニの練習曲集- 追加説明があったのだが

 ポリーニの18歳のときのショパン練習曲集が出るということについて、ブログで書いた後、最近、このことを報じたHMVの紹介文が大幅に文章が増加していたことに気づいた。つまり、何故50年前の録音がお蔵になったのかを説明しているのである。まさか、私の書いたブログを読んで、誤解のないようにということだったとは思わないから、似たような反応が多数あ…
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50年前のポリーニのショパン練習曲集が出るようだが

 クラシック音楽の世界には、陰謀などのような暗い事情は、他の分野に比較して少ないのだろうと思うが、時々奇怪なことが起きる。  ポリーニが18歳のときに録音したショパンの練習曲集が発売されるのだそうだ。1960年、18歳でショパンコンクールに優勝したポリーニは、優勝記念の録音、協奏曲1番がクレツキーの指揮でEMIから出されている。LPで…
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ティーレマンとウィーン・フィルのベートーヴェン全集

 ティーレマン指揮ウィーン・フィルのベートーヴェンの交響曲全曲を聴いた、というか見た。本日(2月11日)クラシカ・ジャパンで一挙放映された。ベートーヴェンの交響曲全曲を一気に聴いたことなど、もちろん初めてだ。21世紀最初のウィーン・フィルのベートーヴェン全集という解説があったと思うが、ラトルのが2002年なので、2番目ということだろう。…
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ウィーンフィルのニューイヤー・コンサート再考

 今年のウィーン・フィルのニューイヤー・コンサートはいろいろなことを考えさせられた。ニューイヤー・コンサートは岐路に立っているといえるし、今後どうなっていくのかも、多くの人が考えているだろう。  ニューイヤー・コンサートは、極端にいえば、クレメンス・クラウスが始め、ウィリー・ボスコフスキーが引き継いだ当時は、「ウィーンの、ウィーンによ…
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ニューイヤー・コンサート2011 よき時代のウィーン・フィルのような

 ニューイヤー・コンサートを聴いた。かなり待ったウェルザー・メストの指揮だ。有名曲がごくわずかしかないプログラムだったので、普段あまりウィンナ・ワルツを聴かない人には、少々退屈したかも知れないが、ボスコフスキーの時代からライブ放映を見てきた者にとっては、かなりの感慨があったのではないだろうか。近年、特にカラヤンが出演してから、さまざまな…
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ワルター、フェリア「大地の歌」のすばらしさ

 先日HMVのホームページをみて、ワルターのマーラーをいろいろとチェックしていたら、かのフェリアとの「大地の歌」に関して、「この演奏のどこがいいのか、さっぱりわからない」というコメントがあるのを読んでびっくりした。50年間最も優れた演奏とされ、いまだに凌ぐものがないという人も、少なくない演奏の「どこがいいのか、さっぱりわからない」という…
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タディ逝去 パリアッチのプロローグが感動的

 イタリアの名バリトンだったタディが亡くなったという。もちろん、引退してかなり経っているので、特別大きなニュースではないようだが、タディは好きなバリトンだった。  あまりたくさんCDをもっているわけではないが、私が断然気にいっているのは、カラヤン指揮による「パリアッチ」のトニオ役だ。特にプロローグは他に並ぶもののない名唱だと思う。カラ…
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オリジナルの白鳥の湖が見たい(3)小倉重夫氏の著作

 白鳥の湖について、いろいろと考えていたところ、小倉重夫氏の『チャイコフスキーのバレエ音楽』(共同通信社)という非常に優れた本を見つけた。大分前の出版なので、見つける努力をしていなかっただけのことだが、今まで分からなかったことが、この本にはほとんどすべて書いてあることに気付いた。自分の職場の図書館にあったのだから、これまで探さなかったこ…
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オリジナルの「白鳥の湖」がみたい。(2)母親は何を言いにきたのか

 前回の続きです。  モスクワ劇場のブルメイステル版と、パリとスカラ座のブルメイステル版ではっきり違うところがある。それは一幕で王子の母親が出てきて何をするのかということだ。パリとスカラ座版に限らず、ほとんどの演出では、明日の誕生日を前にして、友人たちと祝っている王子のところにやってきて、プレゼントを渡すというシーンになっている。普通…
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オリジナルの「白鳥の湖」が見たい

 クラシック音楽の世界では、オリジナル志向が強くなっている。古楽演奏がその代表だが、オペラのように、上演する劇場が変わるときに、歌手の必要に応じて適宜変更がある場合、いくつかのバージョンで上演されるオペラが存在することになるが、そうした変更バージョンから、オリジナルに戻るケースがいくつかある。カルメンやボリス・ゴドノフなどがその代表だろ…
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アバドのコシ・ファン・トゥッテを見て

 アバドのコシ・ファン・トゥッテを見た。実はこれを見たくて、クラシカ・ジャバンを契約したのだが、なかなかやらなかったので、じりじりしていたところ、3月には7回もやるようで、2回見てみた。アバドには、フィガロやドン・ジョバンニよりも、コシ・ファン・トゥッテが向いていると思っていたので、90年代には、何故やらないのか不思議だったのだが、20…
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カット挿入版「アマデウス」を見て

 映画「アマデウス」にカット補充版がいつ出たのか分からないが、レンタルビデオショップに行ったら、20分のカット部分を入れたDVDだというので、早速借りて見た。私はほとんど映画館で映画を見ることはないのだが、アマデウスは公開された当時、3回か4回見に行った。それほど興味深い映画だった。LDでも購入し、繰り返し見たが、何度見ても面白かった。…
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200年ザルツブルグ音楽祭「こうもり」を見て

 大分前に話題になった公演だが、クラシカ・ジャパンで2001年ザルツブルグ音楽祭での「こうもり」を見た。「聴いた」とは言えないだろう。  ヨーロッパのオペラ公演が「演出の時代」と言われて久しいが、これは何を意味していたのだろうと、考えざるをえない。19世紀から20世紀初頭くらいまでの「歌手の時代」そして、その後の「指揮者の時代」、そし…
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フィルモア合奏団の演奏会 ハイドン編曲バージョンの演奏がよかった

 11月21日にフィルモア合奏団というアマチュアオケの演奏会に行ってきた。セシオン杉並という小さなホールで、ほぼ満員。とても気持ちのいい演奏会だった。  知り合いの崎野敏明さんが独奏して、ハイドンのチェロ協奏曲を演奏するというので、少々遠かったのだが、出かけた。演奏もとてもよかった。  実はこのとき、普段考えていることが実践され…
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新国立劇場バレエの白鳥の湖

 新国立劇場バレエ団の公演が、オフィシャルDVDとして、シリーズとして発売されるようになった。その第一回の「白鳥の湖」を見た。解説によると、新国立劇場のバレエ団は、全国のバレエを学ぶ人たちの最終目標となり、レベルも上がってきたという。そこで、こうした企画になったのだろう。確かにバレエを学んでいるひとたち、その家族にとって、これはすばらし…
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