テーマ:文化

NHK受信料義務化に必要なこと

 NHK受信料問題が総務省とNHKとの間でずいぶんと揉めているようだ。  しかし、最も重要なことが忘れられていないだろうか。もちろん、いろいろなところで議論はされているのだろうが。  それは、そもそも視聴者から受信料を払って放送するということによって生じる社会的責務は何かということだ。受信料をとっている公共放送だからコマーシャルがな…
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放送法改正で「事実」の認定?

 2月21日の新聞によると、総務省がテレビの報道番組で事実を曲げた番組を流した場合には、「再発防止計画の提出」を求めることを可能にする改正を準備しているという。今までは任意だったものを強制にするのがポイントのようだ。強制の場合には処罰も可能になるから、重大な変更ということになるだろう。  「関西テレビの「発掘!あるある大事典2」…
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オランダの社会と文化 日本と比較しながら(46)

 今日のNHKのクローズアップ現代で、話し手のいない孤独な高齢者の聞き役になる傾聴ボランティアが扱われていた。話し相手のいない人ほど鬱病になりやすく、また、自殺した者の半数近くが話し手がいなかったという統計から危機感をもった船橋市の取り組みが中心だった。もちろん、こうした取り組みはとても大切で、少しでも話し手のない高齢者、あるいは高齢者…
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オランダの小学校で殺人事件 オランダの社会と文化 日本と比較しながら(45) 

 オランダは凶悪犯罪の非常に少ない国家であるという評価になっていた。日本も安全な国家であると国際的な評価を得ていたが、それも近年は怪しくなっていることは、多くの人が感じているだろう。  オランダは軽犯罪は多いが、凶悪犯罪は少ない。しかし、911テロ以降、かなりオランダ社会が変わってしまったことは、何度か指摘した。今度出版した著書で、共…
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オランダの社会と文化 日本と比較しながら(45)

オランダ人の独立心の育ち方 オランダ人は非常に独立心の強い国民だ。人に世話されるなら安楽死を選ぶという感覚にそれは端的に現れている。日本人は寝たきりになったとしても、家族の世話を受けながら長生きすることを望むし、また、家族もそれを望む。しかし、もともとオランダ人は子ども夫婦と一緒に住むことはほとんどないし、自分で生活できるとき…
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オランダの文化と社会のブログが本になりました

 このブログで書いたことが本になりました。11月23日発行。子どもの未來社から出ている「寺子屋新書」の一冊で、『オランダ 寛容の国の改革と模索』という題で、定価800円です。実はこのブログは、この本の執筆のための下書きという性格でしたが、実際の本はかなり書き直したのと、1章だけですが、別の方に執筆をお願いしたので、ブログの内容とはけっこ…
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オランダの社会と文化 日本と比較しながら(番外)

お小遣いをあげないオランダ オランダと日本の子どもについて、大人の対応として非常な違いを感じたのは小遣いだ。 日本の子どもはとにかくよく親や親戚からお金を貰う。お年玉から始まって年10万以上貰う子どももいるようだ。 しかし、ヨーロッパ全般に言えることのようだが、オランダの子どもは親から小遣いを貰う風習がないようだ。子ども…
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オランダの社会と文化 日本と比較しながら(番外)

 オランダの農業  オランダの農業について少し紹介しよう。もっとも、私は農業には非常に疎く専門家ではもちろんないので、かなり印象風であることをお断りしておく。  オランダの農業の紹介の文章に共通していることは、オランダ農業が極めて工業的であることだ。つまり自然の営みを人為的に操作して農作物を作るというイメージからはほど遠く、農作…
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オランダの社会と文化 日本と比較しながら(番外編)

日本の皇太子一家がオランダに静養に出かけたことがきっかけとなって、たぶん通常よりはオランダへの関心が高まっているのではないかと思われる。そして、オランダ王室についても。今回補充として、オランダ王室について少し紹介しよう。 日本の皇室とオランダの王室はかなり違うという印象がある。日本の皇室は、なんといっても世界最古の王朝であって…
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オランダやベルギーの羊が病気に

 まだ日本のインターネット新聞等には出ていないようだが、オランダとベルギーにまたがるリンブルグという地域を中心に、羊がブルータングという病気に感染して、深刻な事態になっているようだ。既に感染羊が見つかっており、ワクチン等の手当てをしないと3割くらい死んでしまう恐れがあると心配されているようだ。  ブルータングという病気は、蚊によって媒…
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オランダの社会と文化 日本と比較しながら(44)

    共存システムへの展開  「学校闘争」の帰結は宗教勢力の勝利に終わった。1917年の憲法改正で、教育の自由が更に詳細に規程され、私立学校の教育方針の尊重、教材・教員採用の自由、そして私立と公立学校の財政的平等が規程されたのである。この憲法改正を基礎に1920年に学校教育法が改正され、今日にまで至るオランダの学校制度の基本原理…
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オランダの社会と文化 日本と比較しながら(43)

没落と再生  1648年のミュンスター条約で正式にヨーロッパ諸国からオランダ国家が承認されたが、1651年には対スペイン戦争で協力関係にあったイギリスとの戦争に入る。結果的には長い戦争の間にフランス革命が起こり、ナポレオン軍によってオランダ共和国は滅ぼされ国家として迷走ともいうべき状況となってしまう。  1795…
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オランダの社会と文化 日本と比較しながら(42)

オランダが自由を求めての独立戦争を闘った背景には当然自由を尊重する思想があった。近代思想の幕開けとなる人々、そしてそれを反映した芸術家たちが活躍していた。ここではこれらの思想を詳しく説明することはできないし必要もないだろう。現在のオランダを理解する上で有効なこれらの思想に関するエピソードを紹介するにとどめる。  この時期オランダで…
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オランダの社会と文化 日本と比較しながら(41)

オランダ人を特徴つける「自由・独立精神・寛容」は、オランダがスペインとの長く凄惨な独立戦争を戦い抜いて建国されたことを抜きに考えることはできない。現在のいわゆる先進国に属する国で、独立戦争を戦って建国した国は、スイスとアメリカしかない。しかし、この両国の独立戦争はオランダと比較すればずっとソフトなものだった。アメリカは植民地本国のイ…
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オランダの社会と文化 日本と比較しながら(40)

   経済力による国家建設 オランダが世界史の主な役柄として登場するのは中世の終わりから近代にかけてである。当時ヨーロッパ北部で最も経済的に栄えていたのはドイツのリューベックを中心とするハンザ同盟だった。ニシンや毛織物が主な商品であったが、北部のホラントや南部のフランドルがやがて中心勢力となっていく。  フランドルというと、…
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オランダの社会と文化 日本と比較しながら(39)

オランダの歴史 このような伝統にとらわれない様式は、どのようにして形成されたのだろうか。いうまでもなくこれらはオランダの歴史に深く根ざしている。そして、オランダの歴史をひもといてみるとすぐに、伝統にとらわれない、時代に先駆けた行動は近年始まったことではないことがわかる。世界最初の先物取引所である商品取引所がアントワープ…
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オランダの社会と文化 日本と比較しながら(38)

放送システム  教育制度と並んで代表的な柱社会と言われる放送をテレビを中心に考えてみよう。  オランダのテレビ視聴は多くの家庭がケーブルテレビを契約してみている。最近は衛星を使う家庭も増えているようだ。日本のケーブルテレビと同様で、オランダの放送だけではなく外国の放送も入っており、…
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オランダの社会と文化 日本と比較しながら(37)

大学  いよいよ大学だ。オランダの大学は外からみる限り日本の大学とそれほど違いはないかも知れない。大小の教室での講義があり演習がある。学生は18歳以上で大人として扱われ、教授は個室の研究室をもち、なんとなく偉そうに振る舞っている、等々。しかし、システムとしてはずいぶん違うように思われる。  日本の高等教育は短大、大学…
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オランダの社会と文化 日本と比較しながら(36)

 小学校を12歳で卒業するときに、3つの類型の中等学校を選択して進学する。実質的な最初の人生選択といえる。残念ながら子どもは中等学校には進学せず1年で帰国したので、中等学校のことを体験的に紹介することはできない。あくまでも訪問などの間接的な体験となる。ヨーロッパの多くの国では、この3つの類型の最初の段階を統一的な中学に再編成し、最初の人…
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オランダの社会と文化 日本と比較しながら(35)

 日本との違いをもう少し紹介しよう。  日本では掃除は重要な教育課題となっているが、一般的にキリスト教圏では生徒に掃除をさせない。自分の机の周りを整理整頓することは求められるが、日本のように校長室やトイレなどを生徒が掃除することはなく、掃除婦を雇って掃除してもらう。  また、日本では給食も単に食事をするだけではなく、食事を通して様々…
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オランダの社会と文化 日本と比較しながら(34)

 校外学習はたぶん日本よりも盛んなのではないだろうか。クラス全員で特別の場所に学習に行ったりするだけではなく、放課後に市の図書館や博物館で宿題をすることもある。図書館に行くと小学生が調べ物をしている姿をよく見かけた。  全体の校外学習では、羊の毛を刈る時期にポルダーにでかけて実際に毛を刈ったり、またチーズ工場に行った。 …
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オランダの社会と文化 日本と比較しながら(33)

小学校で学ぶ教科は日本とそれほど違いはない。道徳という時間はなく、公立学校ではその代わり「宗教」という時間がある。宗派学校なら当然宗派の宗教教育が行われる。「宗教」という授業は特定の宗派に偏らない宗教的内容を教えることになっているが、キリスト教中心であることは仕方ないところだろう。巡回の教師が週一度やってきて教えるが、娘のいうところで…
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オランダの文化と社会 日本と比較しながら(32)

 オランダの学校生活を具体的に紹介しよう。  オランダの学校教育の特徴は?とオランダの教育関係者に質問しても、決まって「オランダの教育は学校ごとにみな違うので答えようがありません。私の学校の教育についてなら説明できます。」という回答が返ってくるはずだ。「百の学校があれば百の教育がある」というのが、オランダの教育関係者のオランダ教育に対…
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オランダの社会と文化 日本と比較しながら(31)

 オランダの学校選択制度の説明をしてきたが、最近関東の都市部を中心として日本でも学校選択制度が導入される自治体が増えてきたので、オランダと日本の違いを整理しておこう。最も日本の場合は自治体によってシステムが異なるので安易な比較は慎むべきだろうが、オランダと同じようなやり方をしている自治体はないので、違いを認識することは大いに意味があるに…
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オランダの社会と文化 日本と比較しながら(30)

小学校から中学に進学するときにはもう少し複雑な要素が絡んでくる。12歳で最初の人生選択をすることになるが、それは進学する学校に明確な格差があるからである。前にあげたように、それぞれ3つの種類の中学は大学、高等専門学校、中等専門学校へと接続し、社会の中で果たす役割が異なっている。途中変更が可能だとしてもやはり最初の選択は重要な意味をも…
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オランダの社会と文化 日本と比較しながら(29)

 では実際の学校選択はどのように行われるのだろうか。  小学校入学は5歳だから当然選択は主に親の意思による。子どもと一緒に学校に見学にいって子どもの意見を参考にすることもあるだろうが、親の主導であることは間違いない。オランダ人はすべて学校は選択するものだとわかっているから、前述したように熱心な人は早くから考え始める。学校選択はどのよう…
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オランダの社会と文化 日本と比較しながら(28)

 オランダの学校制度について簡単に説明しておこう。義務教育は5歳からだが4歳から入学可能である。つまり、5歳になる前の1年間の適当な時期に入学できるわけだ。日本でも早生まれとそうでない者との間の成長の違いが大きいことが問題になるが、それをうまく解決できるやり方だ。義務教育年齢が近づくとその旨が役所から知らされ、親はどの学校に入れるかを調…
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オランダの社会と文化 日本と比較しながら(27)

 翌日から早速学校に子どもを連れて行った。ヨーロッパではたいてい小さい子どもは通学に親が付き添う。安全のためだ。学校の責任は授業時間中と決まっており、それ以外の時間帯は親の責任に属する。昼休みなどは従って外に出されてしまい、校庭でけがしても学校は責任を負わない。娘が遊んでいるときに怪我して救急で病院に運ばれたことがあったが、連れて行って…
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オランダの社会と文化 日本と比較しながら(26)

棲み分け社会オランダ  オランダ社会で自由と寛容が重視されていることは繰り返し述べたが、その背景として独特な社会システムと結びついている。オランダと他に僅かな国にだけ存在する「柱社会」と言われるものである。1970年代以後徐々に解体し、今ではメディアと教育に残っているが、逆に移民の増加で再形成されている側面もあり、また評価も…
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オランダの社会と文化 日本と比較しながら(25)

スーパーマーケット  日常の買い物はどうなっているのだろうか。この点でオランダは変わりつつある感じがする。オランダは非常に人口密度の高い社会で、しかも住宅地域は計画的にまとまって設定されているから、商店はごく近くにあるのが普通だ。スーパーマーケットが中心になっていて、小さな店が集まっている。ショッピ…
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